九州産直クラブ 社長のblog

九州産直クラブ社長 吉田登志夫の公式ブログです。九州産直クラブの商品や生産者、九州の野菜、肉、魚などの内容や、イギリスのオーガニック市場、フェアトレードなど、様々な情報をお届けします。

福岡市の若手農業生産者:鶴田祐一郎さん

DGドリームグループ(natural/夢広場&九州産直クラブ)社長の吉田登志夫です。

4月初め、地元の若手農業生産者の鶴田祐一郎さんが桧原センターを訪ねてくれました。鶴田さんは桧原センターがある地域のJA福岡花畑支部に所属する生産者で青年部やナス部会で活躍する傍ら、桧原センターすぐ側の花畑園芸公園で果樹栽培の指導員をされています。現在はナスを中心に生産されていますが、将来は果樹を手掛けたいとの計画をもたれています。以前はnatural/夢広場:長丘本店に野菜を入れてもらっており、産直クラブ農産企画担当:藤井さんと店舗農産企画担当:友池さんと4人で「果樹をやるならこんなのをつくったら」とあれこれ話をしました。

現在の鶴田さんの果樹栽培アイテムは梅・杏・桜桃・桃・🥝・林檎・葡萄・李・無花果・柿ということです。鶴田さんはもぎたての李が大好きということですが、僕は🥑をつくって欲しいと希望を言いました。期待はあれこれと広がります。

鶴田さんは30歳、実はうちの末娘の比奈子と柏原中学校の同級生で「農業をやっている優秀な友達がいるよ」と紹介してもらったのが出会いのきっかけです。今後、福岡の若手農業者が集まっている「西洋野菜研究会」に顔を出させていただけるようにお願いをしました。これからの産直おつきあいが楽しみです。

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パリからの客さん:イバ・アイジット

DGドリームグループ(natural/夢広場&九州産直クラブ)社長の吉田登志夫です。

サクラの花が満開の4月8日、パリからお客さんが来ました。夢広場(長丘店)の初代理事長:で1年前に亡くなった菊川憲司さんのモスクワ・ルムンバ大学時代の友人のインドネシア人イバさんです。僕と同じ65歳のイバさんは子どもの頃に、お父さん(当時のインドネシア共産党議長として有名なアイジット氏)が政治的事件で殺害され、モスクワに逃れて学生時代をおくり、さらにソ連と中国の政治路線論争の渦中に中国にわたり、その後フランス・パリで移民として暮らしています。菊川憲司さんとはモスクワ時代から今日まで友人としての交流が続いており、昨年亡くなった憲司さんのお見舞いで福岡に来られました。イバさんは何度か日本に来られたことがあり、水俣を訪問したり、インドネシアの海老の枯渇問題を探ったりされていました。

ちょうどその日は那珂川キッチンのインドネシア人研修生のビマとバガスが「社長、花見がしたいです」と言って来たので、油山での花見を予定していました。「では、一緒に花見をしよう」ということになりましたが生憎の雨でしたので、事務所で歓談をして、油山に車で登って、そのあとnatural/夢広場長丘本店傍の「もつ鍋ヒロ」で食事をしました。

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<油山展望台で:右からJフェアトレード塚本さん、ビマ、バガス、菊川千賀子さん、イバ、吉田>

イバはビマ・バガスとインドネシア語で心行くまで話をしていましたが、あとでビマから「日本から大きな船がインドネシ来て、海老をみんな取っていってしまったそうだ。社長はこのことをどう思うか?」と質問されました。

イバさんはインドネシア→ソ連・モスクワ→中国→フランス・パリと激しい政治状況の変化の中を生きてこられていますが、今はどこに住みたい?と聞くと「インドネシア」と答えられました。欧米は自らが引き起こした難民・移民問題で揺れていますが、私は「人は地球上のどこにでも住む権利がある」と思っています。国境などは人が線引きしたものにすぎません。政治家が一国の(利益の)ことだけを考えて発言するとどこかにしわ寄せが来、武力・金を持たない弱いものが苦しめられる結果を招きます。もはや世界の課題・問題は1国で解決できるようなものではありません。世界の人々が誰も飢えることなく、平和に共存していく道筋をたてることが政治(家)の第1の任務です。ポピュリズム(大衆操作)が日本・世界で広がるなかで、イバさんの生涯に思いを馳せました。

ディパ・ヌサンタラ・アイジット

ディパ・ヌサンタラ・アイディット
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生誕 Ahmad Aidit
(1923-07-30) 1923年7月30日
インドネシアの旗 インドネシアスマトラ島メダン
死没 (1965-11-22) 1965年11月22日(満42歳没)[1]
インドネシアの旗 インドネシアジャワ島
死因 暗殺
著名な実績 インドネシア共産党を議長として指揮
政党 インドネシア共産党
選挙中のアイディット(1955年

ディパ・ヌサンタラ・アイディットインドネシア語:Dipa Nusantara Aidit1923年7月30日 - 1965年11月22日[1])は、インドネシアメダン出身の政治家共産主義者日本語では「アイジット」とも表記する[2][3]

1953年インドネシア共産党書記長を務め、1959年にはインドネシア共産党議長を務めた。しかし1965年9月30日に起きた9月30日事件に関わって失脚。同年11月22日ジャワ島軍隊射殺された[4]

 

 

神戸産直クラブ:事業説明会

natural/夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

4月1日はこうべ産直クラブの事業説明会でした。こうべ産直クラブはこの5年間、九州産直クラブ・名古屋:にんじんCLUBとグループとして事業提携をしており、今年5月からのグループとして「共同カタログ企画の拡充」と「地域間農産物シェア流通」を行うことを中心に今年度の事業方針の説明をさせていただきました。阪神地域の生産者・メーカーさんがたくさん集まってくれました。

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こうべ産直クラブは創立から29年の歴史を持つ地域の草分け的な産直事業体で、設立は「こうべ消費者クラブ」という事業名称で運営してきました。「地産地消・身土不二・地域内農産物流通・化学物質徹底排除」などを掲げてとても原則的な運営規律を持って食べもの運動を勧めてきましたが、1995年(平成7年)の阪神淡路大震災以降から会員が減少し、5年ほど前から他地域の産直事業体とグループを組み、「物流の再構築・コンピュータ業務システム導入・共同カタログ政策・商品の共同企画」などの事業刷新を行い、近年は順調な業績を上げています。今年はグループ提携事業の目玉として、5月から「共同カタログ企画の拡大」と「地域間農産物シェア流通」をおこないますが、この狙いは現代の生活・食卓事情に対応して野菜/農産物の企画品目を増やすことです。こうべ産直クラブは「地域の旬の野菜・農産物」にこだわって農産品の企画をしてきましたが、阪神地域の旬の農産品だけでは食卓に必要なものが周年では揃いません。じゃがいも・玉ねぎ・人参・ニンニクなどは1年中食卓に必要だし、料理の素材としてなんらかの葉物菜はいつも傍に置いておきたいものです。安心できる産直・無農薬の野菜/農産物であれば、できるだけ周年で料理に使いたいのが現代の食卓事情です。日本列島は北は北海道から南は沖縄まで南北に細長く、それぞれの地域に四季が間隔をおいて訪れています。サクラに「桜前線」があるように、ジャガイモにも沖縄から北海道まで「ジャガイモ前線」が上がっていきます。間隔をおいて訪れる「各地の旬」をそれぞれ地域同士でシェア交換して、カタログに共同企画として掲載していこうというのが今回の「共同カタログ企画の拡大」と「地域間農産物シェア流通」です。こうべ産直クラブの会員さんにとっては、グループそれぞれの各地域の旬の農産物をシェア企画することで、周年の野菜・農産物の企画が大幅に増えることになります。こうべ産直クラブの会員さんが「安心な野菜が増えた良かった」と喜んでくれればと願います。

<事業説明会の後は、神戸・中華で生産者・メーカーさんとの交流を楽しみました。>

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名古屋:にんじんCLUB事業説明会

natural夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

3月25日は名古屋・小牧でにんじんCLUBの事業説明会が開催され、ドリームグループのこれからの取り組みを説明するために参加しました。にんじんCLUBは31年の歴史を持つ有機流通の宅配事業組織で、発生は「中部リサイクル運動市民の会」という地球環境保護を大きな目的とする市民運動:「社会事業(利潤を目的とせず、社会問題を解決することを目的とする事業)」として起業されました。日本の有機流通業界の草分け的存在で、今はNTTドコモ&ローソンに売却された「らでぃっしゅぼーや」も同じ「リサイクル運動市民の会グループ」から起業されており、創業に当たってはにんじんCLUBを模範にしてきた歴史があります。産直事業を手掛ける業界のほとんどの事業体は「社会事業」として創業されてきていますが、30年の年月を経てその主な大きなリーダー的な事業組織は大手資本の傘下に入ってしまいました。「社会事業」の事業経営そのものは「生産者の再生産可能仕入れ価格保全」「消費者の継続購買可能販売価格追求」「スーパーや生協の安売り路線との競合」という3方面の課題の狭間でなかなか厳しいものがあります。が、私たちドリームグループは大手資本に頼ることなく生産者と流通者と消費者とが顔が見える関係で手を組んだ「社会事業」としての将来を継続して展望して行きたいと考えています。

説明会はにんじんCLUBの仕分け倉庫で開催され、中部地域の生産者・メーカーさんが参加されました。私は5月からはじまるグループ協働での「共同カタログ」や「有機JASオーガニック認証の導入」などのこれからの事業課題の報告をし、「社会連帯事業」としてのDGグループ事業を推進していくことで「他人に対して冷淡で不機嫌な今の日本社会」をなんとかしていければ・・・と話しをしました。参加した生産者さんからは「もっと生産の現場に頻繁に足を運んでほしい」という意見が出されました。「生産現場に足を運ぶ」ことは産直事業の原点です。この年度は、その原点にしっかりと立ち戻ってやっていかねばと決意しました。

<仕分け倉庫での事業説明会:意見を述べられているのは愛知の生産者の天恵グループ津田代表>

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<にんじんCLUBトラックの前で参加者さん達と記念撮影>

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 後列左から:かたぎ古香園・片木隆友さん、 さんさんファーム・宮下彰さん、天恵グループ・津田敏雄さん、飛騨酪農・加藤克己さん、酢屋茂・今井総一郎さん、
奥長良名水・大久保利文さん、吉田

前列左から:にんじんCLUBレストラン担当・森さん、
にんじんCLUB代表・伊勢戸さん、にんじんCLUB組織部・吉川さん、にんじんCLUB業務部・井口さん、
さんさんファーム・宮下ゆかりさん、積翠食品・瀬川道代さん

ドリームグループ事業説明会

natural/夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

3月18日は福岡市天神:福商会館でドリームグループ事業説明会を開催しました。産直クラブ&natural夢広場の生産者など120名が参加した盛況な会となり、生産者などのお取引先さんの大きな期待を感じました。

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ドリームグループはこの4月から宅配産直クラブ事業と店舗natural夢広場事業部を自立させ、本部はグループ全体のホールディング化していきます。グループは九州産直クラブ、natural夢広場のほかに東京産直クラブ、名古屋:にんじんクラブ、神戸産直クラブ、那珂川キッチン惣菜工場、Jnetフェアトレード&総合卸部、菊池農場、自立農畜産などⅾ多種の事業体で構成されていますが、ドリームグループ本部機能を総合化して全体の事業戦略推進と人事、資金運営を強めていきます。また、2017年度は「宅配カラーカタログの1冊化」「統一農産部の稼働」「宅配新システムの開発導入」「産直農産&加工品のオーガニック認証取得の推進」「卸部の強化」などの課題に取り組んでいきます。そのら内容を皆さんにきいて頂きました。

説明会の後は、会場を移して交流会を行いました。交流会の乾杯の音頭は九州産直生産者の会代表の周船寺ふれあいクラブ代表・中島さんに取っていただきました。

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宴会の締めは産直クラブ営業責任者の古藤さんが音頭をとって「産直一本締め」で終わりました。とても楽しい交流会でした。4月からの新年度も頑張っていきます。

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