九州産直クラブ 社長のblog

九州産直クラブ社長 吉田登志夫の公式ブログです。九州産直クラブの商品や生産者、九州の野菜、肉、魚などの内容や、イギリスのオーガニック市場、フェアトレードなど、様々な情報をお届けします。

骨まで全部おいしく食べれる「タイ」-播磨海洋牧場・向井代表

DGドリームグループ(natural/夢広場&九州産直クラブ)社長の吉田登志夫です。

4月の終わりに姫路→京都→金沢を訪問しました。オーガニック&ナチュラル宅配グループのカタログ統合による新しい生産者・メーカーさんを廻らせていただく出張です。姫路ではこうべ産直クラブのシフォンケーキ生産者の瀬田さんの案内で播磨海洋牧場さんを訪ねました。瀬田さんはこうべ産直クラブの生産者であり長くからの会員さんでもあり、姫路の地域生産物の活性化をはかる活動で向井さんと出会われて、向井さんが取り組む「魚の全姿を骨のままおいしくいただく」研究に共感され、今回の案内を引き受けてくださいました。水産業を営む播磨海洋牧場の向井代表は、魚の生態そのものを熟知されており、その知識を活かし細部まで丁寧に取り扱うことで魚の鮮度を保って、おいしい水産物加工品をつくられています。

<姫路城参道にあるアンテナショップで「骨までおいしく食べれるタイ」をいただきました。右から向井代表、瀬田さん、Jnet商品部塚本さん>

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<姫路沖は海流が早く、ぴちぴちしたタイが名産です。こんなタイの尾頭付きが・・>

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<簡単にバラバラになり・・・>

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<骨まで、びっくりするおいしい食感でいただき・・・、最後は目玉2つのみが残りました。>

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魚を食べ始めたばかりの小さなお子さんや硬いものがのどを通りづらくなったお年寄りにきっと喜ばれる魚加工品と思います。しかも、とってもおいしい。

<加工工場は播磨灘の海岸沿いにありました。>

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<アンテナショップは姫路城(白鷺城)の参道にあり、ちょっぴり観光気分でした。>

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菊池農場 田植えを前にしての草刈り

DGドリームグループ(natural/夢広場&九州産直クラブ)社長の吉田登志夫です。

5月連休は菊池で菊池農場の田んぼのあぜの草刈りをしました。ゴールデンウイーク中は産直クラブ配送もnatural/夢広場店舗も通常営業ですが、お取引先などは休みが多いために出張商談やお客様来訪がなくて社長業は休業状態で、人手が不足している農場の雑草刈りに行きました。ちょうどLondonから戻っているスタッフと北九州の友人も誘って3人で2日がかりで3枚の田んぼの畦の草を刈りました。僕はバテバテでしたが、草刈り後の温泉とビールが最高でした。

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ロンドンのスタッフははじめて刈り払い機を扱いました。

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今は田んぼにはあか牛の餌の草(イタリアン)が生えています。イタリアンは米を作る以外の期間につくっています。手前のような平らな畦は刈りやすいのですが、奥の土手を刈るにはひと苦労します。

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朝6時でしたがバルーンが浮遊散策していました。オックスフォードを思い出します。

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土手で大きな蛇(青大将かな?)の抜け殻を発見しました。

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菊池の「生活用品スーパー・ナフコ」の正面入口にはデーンと除草剤&農薬が大きな面売場面積を取って販売されていました。中には「非耕作地用除草剤」という商品もあり、どんなに強い毒性なんだろうと考えてしまいました。「農薬の危険性」が指摘されて50年近くもなるのに一般スーパーにこんなに大胆に農薬が売られていることに驚きました。natural/夢広場&九州産直クラブはもっと、もっと頑張らねば。日本における無・減農薬栽培&有機農業の生産者は「雑草」との闘いの毎日です。安全・安心の食べ物生産の為にかかる「高いコスト」を支える「産直流通の仕組みと消費(者)」を確実につくっていきたいです。

 

福岡市の若手農業生産者:鶴田祐一郎さん

DGドリームグループ(natural/夢広場&九州産直クラブ)社長の吉田登志夫です。

4月初め、地元の若手農業生産者の鶴田祐一郎さんが桧原センターを訪ねてくれました。鶴田さんは桧原センターがある地域のJA福岡花畑支部に所属する生産者で青年部やナス部会で活躍する傍ら、桧原センターすぐ側の花畑園芸公園で果樹栽培の指導員をされています。現在はナスを中心に生産されていますが、将来は果樹を手掛けたいとの計画をもたれています。以前はnatural/夢広場:長丘本店に野菜を入れてもらっており、産直クラブ農産企画担当:藤井さんと店舗農産企画担当:友池さんと4人で「果樹をやるならこんなのをつくったら」とあれこれ話をしました。

現在の鶴田さんの果樹栽培アイテムは梅・杏・桜桃・桃・🥝・林檎・葡萄・李・無花果・柿ということです。鶴田さんはもぎたての李が大好きということですが、僕は🥑をつくって欲しいと希望を言いました。期待はあれこれと広がります。

鶴田さんは30歳、実はうちの末娘の比奈子と柏原中学校の同級生で「農業をやっている優秀な友達がいるよ」と紹介してもらったのが出会いのきっかけです。今後、福岡の若手農業者が集まっている「西洋野菜研究会」に顔を出させていただけるようにお願いをしました。これからの産直おつきあいが楽しみです。

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パリからの客さん:イバ・アイジット

DGドリームグループ(natural/夢広場&九州産直クラブ)社長の吉田登志夫です。

サクラの花が満開の4月8日、パリからお客さんが来ました。夢広場(長丘店)の初代理事長:で1年前に亡くなった菊川憲司さんのモスクワ・ルムンバ大学時代の友人のインドネシア人イバさんです。僕と同じ65歳のイバさんは子どもの頃に、お父さん(当時のインドネシア共産党議長として有名なアイジット氏)が政治的事件で殺害され、モスクワに逃れて学生時代をおくり、さらにソ連と中国の政治路線論争の渦中に中国にわたり、その後フランス・パリで移民として暮らしています。菊川憲司さんとはモスクワ時代から今日まで友人としての交流が続いており、昨年亡くなった憲司さんのお見舞いで福岡に来られました。イバさんは何度か日本に来られたことがあり、水俣を訪問したり、インドネシアの海老の枯渇問題を探ったりされていました。

ちょうどその日は那珂川キッチンのインドネシア人研修生のビマとバガスが「社長、花見がしたいです」と言って来たので、油山での花見を予定していました。「では、一緒に花見をしよう」ということになりましたが生憎の雨でしたので、事務所で歓談をして、油山に車で登って、そのあとnatural/夢広場長丘本店傍の「もつ鍋ヒロ」で食事をしました。

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<油山展望台で:右からJフェアトレード塚本さん、ビマ、バガス、菊川千賀子さん、イバ、吉田>

イバはビマ・バガスとインドネシア語で心行くまで話をしていましたが、あとでビマから「日本から大きな船がインドネシ来て、海老をみんな取っていってしまったそうだ。社長はこのことをどう思うか?」と質問されました。

イバさんはインドネシア→ソ連・モスクワ→中国→フランス・パリと激しい政治状況の変化の中を生きてこられていますが、今はどこに住みたい?と聞くと「インドネシア」と答えられました。欧米は自らが引き起こした難民・移民問題で揺れていますが、私は「人は地球上のどこにでも住む権利がある」と思っています。国境などは人が線引きしたものにすぎません。政治家が一国の(利益の)ことだけを考えて発言するとどこかにしわ寄せが来、武力・金を持たない弱いものが苦しめられる結果を招きます。もはや世界の課題・問題は1国で解決できるようなものではありません。世界の人々が誰も飢えることなく、平和に共存していく道筋をたてることが政治(家)の第1の任務です。ポピュリズム(大衆操作)が日本・世界で広がるなかで、イバさんの生涯に思いを馳せました。

ディパ・ヌサンタラ・アイジット

ディパ・ヌサンタラ・アイディット
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生誕 Ahmad Aidit
(1923-07-30) 1923年7月30日
インドネシアの旗 インドネシアスマトラ島メダン
死没 (1965-11-22) 1965年11月22日(満42歳没)[1]
インドネシアの旗 インドネシアジャワ島
死因 暗殺
著名な実績 インドネシア共産党を議長として指揮
政党 インドネシア共産党
選挙中のアイディット(1955年

ディパ・ヌサンタラ・アイディットインドネシア語:Dipa Nusantara Aidit1923年7月30日 - 1965年11月22日[1])は、インドネシアメダン出身の政治家共産主義者日本語では「アイジット」とも表記する[2][3]

1953年インドネシア共産党書記長を務め、1959年にはインドネシア共産党議長を務めた。しかし1965年9月30日に起きた9月30日事件に関わって失脚。同年11月22日ジャワ島軍隊射殺された[4]

 

 

神戸産直クラブ:事業説明会

natural/夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

4月1日はこうべ産直クラブの事業説明会でした。こうべ産直クラブはこの5年間、九州産直クラブ・名古屋:にんじんCLUBとグループとして事業提携をしており、今年5月からのグループとして「共同カタログ企画の拡充」と「地域間農産物シェア流通」を行うことを中心に今年度の事業方針の説明をさせていただきました。阪神地域の生産者・メーカーさんがたくさん集まってくれました。

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こうべ産直クラブは創立から29年の歴史を持つ地域の草分け的な産直事業体で、設立は「こうべ消費者クラブ」という事業名称で運営してきました。「地産地消・身土不二・地域内農産物流通・化学物質徹底排除」などを掲げてとても原則的な運営規律を持って食べもの運動を勧めてきましたが、1995年(平成7年)の阪神淡路大震災以降から会員が減少し、5年ほど前から他地域の産直事業体とグループを組み、「物流の再構築・コンピュータ業務システム導入・共同カタログ政策・商品の共同企画」などの事業刷新を行い、近年は順調な業績を上げています。今年はグループ提携事業の目玉として、5月から「共同カタログ企画の拡大」と「地域間農産物シェア流通」をおこないますが、この狙いは現代の生活・食卓事情に対応して野菜/農産物の企画品目を増やすことです。こうべ産直クラブは「地域の旬の野菜・農産物」にこだわって農産品の企画をしてきましたが、阪神地域の旬の農産品だけでは食卓に必要なものが周年では揃いません。じゃがいも・玉ねぎ・人参・ニンニクなどは1年中食卓に必要だし、料理の素材としてなんらかの葉物菜はいつも傍に置いておきたいものです。安心できる産直・無農薬の野菜/農産物であれば、できるだけ周年で料理に使いたいのが現代の食卓事情です。日本列島は北は北海道から南は沖縄まで南北に細長く、それぞれの地域に四季が間隔をおいて訪れています。サクラに「桜前線」があるように、ジャガイモにも沖縄から北海道まで「ジャガイモ前線」が上がっていきます。間隔をおいて訪れる「各地の旬」をそれぞれ地域同士でシェア交換して、カタログに共同企画として掲載していこうというのが今回の「共同カタログ企画の拡大」と「地域間農産物シェア流通」です。こうべ産直クラブの会員さんにとっては、グループそれぞれの各地域の旬の農産物をシェア企画することで、周年の野菜・農産物の企画が大幅に増えることになります。こうべ産直クラブの会員さんが「安心な野菜が増えた良かった」と喜んでくれればと願います。

<事業説明会の後は、神戸・中華で生産者・メーカーさんとの交流を楽しみました。>

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