九州産直クラブ 社長のblog

九州産直クラブ社長 吉田登志夫の公式ブログです。九州産直クラブの商品や生産者、九州の野菜、肉、魚などの内容や、イギリスのオーガニック市場、フェアトレードなど、様々な情報をお届けします。

金沢:生産者訪問

ドリームグループ(産直クラブ&naturalnatural/夢広場)社長の吉田登志夫です。

4月の姫路→京都→金沢の生産者訪問の最終日は金沢でした。この5月から東京・名古屋・神戸・九州の産直クラブカタログの共同作成に伴い、金沢の新しい生産者さんの生産物が共同カタログに企画されていくので、そのご挨拶を兼ねた生産者さんの訪問です。

<まずは朝6時起床して魚加工品のタカショクさんの案内で金沢魚市場で定置網の競りを見学しました。見慣れている博多魚市場と違う魚種が上がっており、興味深く見学しました。タカショクさん(奥左)は金沢魚市場を中心に日本海の魚を仕入れて加工し、送ってくださいます。>

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<魚市場の競りを見た後は1979年創業の佃煮惣菜製造の金沢錦さんを訪ねました。金沢の伝統的食文化を大切にされ、地元の原材料を使った佃煮惣菜は本当に美しくておいしそうでした。写真左から神戸産直クラブ浅田さん、タカショクさん、Jnet塚本さん、金沢錦社長さん>

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<お昼は「加賀麸司 宮田」さんをお尋ねし、「麸料理  宮田・鈴庵(下写真)」で麩の懐石料理をご馳走になりました。「加賀麸司 宮田」さんは創業明治8年の老舗で金沢の伝統食材の麩の製造販売を続けられています。焼麸・生麸の主原料となる小麦粉は残留農薬の疑いのある輸入小麦でなく、日本の伝統食品として安心、安全な北海道産小麦粉を100%使っておられます。 また、生麸に使うもち米粉も国産もち米粉100%です。初めていただく麩料理はびっくりするほ美味でした。とくに生麩は日本酒にぴったりだと感じました。>

f:id:sancyoku:20170420125427j:plain<最後に「農業生産法人:金沢大地さん」を訪問しました。金沢大地さんは「千年産業を目指して」を理念に、環境保全型農業を実践されており、耕作放棄地を中心に耕し、金沢・河北潟干拓地のほか、奥能登の輪島市門前町山是清・珠洲市八ヶ山・能登町当目等にある広大な農地で、農薬や化学肥料を使用せずに、米、大豆、大麦、小麦、蕎麦、ハトムギ、野菜等を有機栽培されています。耕作面積は、約180ha(水田35ha、畑地145ha)で、有機農産物の加工・販売の農業の6次産業化にも積極的に取り組まれている日本有機農業のパイオニア的存在です。写真左2人目が井村社長さん。>

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ドリームグループ新人研修会

ドリームグループ(産直クラブ&naturalnatural/夢広場)社長の吉田登志夫です。

4月終わりの週末はグループ自社菊池農場研修棟でグループ新人研修会を開催しました。名古屋・神戸・福岡の産直クラブ配送業務担当の1年未満の新入社員の研修です。今回は名古屋から2名、神戸から1名、福岡から3名とロンドン勤務予定の研修生1名が参加しました。研修は1泊2日で「走る豚」「健康あか牛」「吉井牧場とシリカファーム/牛乳」の畜産PBブランド見学と座学、会員拡大/個別訪問の学習と実践が新人研のカリキュラムです。産直クラブの社員はnatural&organic食材の大切さを会員さんに語っていく「伝道者」と育っていく必要があり、グループのPB農畜産品の生産拠点である菊池での産地研修はとても重要です。

<朝5時起床で吉井牧場の搾乳を見学しました。真ん中でデーンを構えておられるのが牧場主・吉井さん。この牧場で搾乳した原乳をすぐにタンク車で5分走ってシリカファームの牛乳工場に運び、低温殺菌処理してパックし、産直クラブプライベートブランド牛乳にします。>

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<菊池農場・泗水牛舎での健康あか牛の餌やり。昨年4月熊本地震で牛舎が2棟全壊したために泗水牛舎は現在満杯です。もうすぐ阿蘇山系への放牧が始まると楽になります。>

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<夜の肉の試食を兼ねた交流食事会、走る豚や菊池鶏、健康あか牛をたらふく食べました。左2人目:走る豚の武藤さん、奥右:健康あか牛の久川さん、右端:自立農畜産・野菜生産責任者の若杉さん、後から武藤さん長男の勝典さんも交流に参加しました。>

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骨まで全部おいしく食べれる「タイ」-播磨海洋牧場・向井代表

DGドリームグループ(natural/夢広場&九州産直クラブ)社長の吉田登志夫です。

4月の終わりに姫路→京都→金沢を訪問しました。オーガニック&ナチュラル宅配グループのカタログ統合による新しい生産者・メーカーさんを廻らせていただく出張です。姫路ではこうべ産直クラブのシフォンケーキ生産者の瀬田さんの案内で播磨海洋牧場さんを訪ねました。瀬田さんはこうべ産直クラブの生産者であり長くからの会員さんでもあり、姫路の地域生産物の活性化をはかる活動で向井さんと出会われて、向井さんが取り組む「魚の全姿を骨のままおいしくいただく」研究に共感され、今回の案内を引き受けてくださいました。水産業を営む播磨海洋牧場の向井代表は、魚の生態そのものを熟知されており、その知識を活かし細部まで丁寧に取り扱うことで魚の鮮度を保って、おいしい水産物加工品をつくられています。

<姫路城参道にあるアンテナショップで「骨までおいしく食べれるタイ」をいただきました。右から向井代表、瀬田さん、Jnet商品部塚本さん>

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<姫路沖は海流が早く、ぴちぴちしたタイが名産です。こんなタイの尾頭付きが・・>

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<簡単にバラバラになり・・・>

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<骨まで、びっくりするおいしい食感でいただき・・・、最後は目玉2つのみが残りました。>

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魚を食べ始めたばかりの小さなお子さんや硬いものがのどを通りづらくなったお年寄りにきっと喜ばれる魚加工品と思います。しかも、とってもおいしい。

<加工工場は播磨灘の海岸沿いにありました。>

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<アンテナショップは姫路城(白鷺城)の参道にあり、ちょっぴり観光気分でした。>

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菊池農場 田植えを前にしての草刈り

DGドリームグループ(natural/夢広場&九州産直クラブ)社長の吉田登志夫です。

5月連休は菊池で菊池農場の田んぼのあぜの草刈りをしました。ゴールデンウイーク中は産直クラブ配送もnatural/夢広場店舗も通常営業ですが、お取引先などは休みが多いために出張商談やお客様来訪がなくて社長業は休業状態で、人手が不足している農場の雑草刈りに行きました。ちょうどLondonから戻っているスタッフと北九州の友人も誘って3人で2日がかりで3枚の田んぼの畦の草を刈りました。僕はバテバテでしたが、草刈り後の温泉とビールが最高でした。

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ロンドンのスタッフははじめて刈り払い機を扱いました。

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今は田んぼにはあか牛の餌の草(イタリアン)が生えています。イタリアンは米を作る以外の期間につくっています。手前のような平らな畦は刈りやすいのですが、奥の土手を刈るにはひと苦労します。

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朝6時でしたがバルーンが浮遊散策していました。オックスフォードを思い出します。

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土手で大きな蛇(青大将かな?)の抜け殻を発見しました。

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菊池の「生活用品スーパー・ナフコ」の正面入口にはデーンと除草剤&農薬が大きな面売場面積を取って販売されていました。中には「非耕作地用除草剤」という商品もあり、どんなに強い毒性なんだろうと考えてしまいました。「農薬の危険性」が指摘されて50年近くもなるのに一般スーパーにこんなに大胆に農薬が売られていることに驚きました。natural/夢広場&九州産直クラブはもっと、もっと頑張らねば。日本における無・減農薬栽培&有機農業の生産者は「雑草」との闘いの毎日です。安全・安心の食べ物生産の為にかかる「高いコスト」を支える「産直流通の仕組みと消費(者)」を確実につくっていきたいです。

 

福岡市の若手農業生産者:鶴田祐一郎さん

DGドリームグループ(natural/夢広場&九州産直クラブ)社長の吉田登志夫です。

4月初め、地元の若手農業生産者の鶴田祐一郎さんが桧原センターを訪ねてくれました。鶴田さんは桧原センターがある地域のJA福岡花畑支部に所属する生産者で青年部やナス部会で活躍する傍ら、桧原センターすぐ側の花畑園芸公園で果樹栽培の指導員をされています。現在はナスを中心に生産されていますが、将来は果樹を手掛けたいとの計画をもたれています。以前はnatural/夢広場:長丘本店に野菜を入れてもらっており、産直クラブ農産企画担当:藤井さんと店舗農産企画担当:友池さんと4人で「果樹をやるならこんなのをつくったら」とあれこれ話をしました。

現在の鶴田さんの果樹栽培アイテムは梅・杏・桜桃・桃・🥝・林檎・葡萄・李・無花果・柿ということです。鶴田さんはもぎたての李が大好きということですが、僕は🥑をつくって欲しいと希望を言いました。期待はあれこれと広がります。

鶴田さんは30歳、実はうちの末娘の比奈子と柏原中学校の同級生で「農業をやっている優秀な友達がいるよ」と紹介してもらったのが出会いのきっかけです。今後、福岡の若手農業者が集まっている「西洋野菜研究会」に顔を出させていただけるようにお願いをしました。これからの産直おつきあいが楽しみです。

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