九州産直クラブ 社長のblog

九州産直クラブ社長 吉田登志夫の公式ブログです。九州産直クラブの商品や生産者、九州の野菜、肉、魚などの内容や、イギリスのオーガニック市場、フェアトレードなど、様々な情報をお届けします。

ドリームグループの仕事納め

ドリームグループ(オーガニック九州産直クラブ/ナチュラナチュラル/ロンドンナチュラルグループ)代表の吉田登志夫です。

2019年から2020年へと年が変わります。

ドリームグループ のオーガニック店舗・ナチュラナチュラルとオーガニック宅配の九州産直クラブも12月31日に仕事納め、新年は1月5日より仕事初めです。

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ソウリ市場と店長・坂本さん

オーガニック3店舗は12月31日17時に店じまいです。年末は天然魚や無添加おせちの予約を沢山いただきました。今年は17時には魚・豆腐・野菜・肉などの生鮮品はすっかり売り切れました。ソウリの魚売り場もきれいに空っぽです。

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オーガニック九州産直クラブのトラックも12月31日17時にはセンターに戻ってきて、これから6日初配達までお休みします。

 

藤田忠君、追悼。

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ドリームグループ(オーガニック九州産直クラブ/ナチュラナチュラル/ロンドンナチュラルグループ)代表の吉田登志夫です。

2019年11月23日、僕がロンドン出張から戻った翌日、西南大学から地域生協づくりと社会の改革を目指して時空を共にした仲間が逝った。

藤田忠、享年66歳。

葬儀は彼の息子さんと娘さんとその親族の方々が準備された。

葬儀では弔辞を読ませていただいた。

 

友のご逝去に際し、弔辞を読ませていただきます。

⬛️悲報は西南大学中国研究会の仲間の朝長君が知らせてくれた。あの頃の西南中国研究会の部室は「造反有理」などの落書きとタバコの吸殻で散らかってはいたが、僕らの「安息の場所」であった。もしかしたら、そこは君や先に逝った本畑(葉室麟)や佐々木敏雄などが一番帰りたい場所であるのかもしれない。朝長君は君と同時期にグリーンコープを退職し、その後、ディサービスや産直クラブの仕事を手伝ってくれたりもしてくれたが、大きな病気を経て、今は日々を淡々と送っている。君と最後に飲んだのも朝長と3人だったね。

⬛️藤田、君の事で思い出すのは、やはり青春の多感な時期を共に過ごした西南大学時代のこと。当時はいわゆる大学闘争/全共闘時代の最後の季節で、折々のデモや集会を行うに際して、君はあの大きな目をギョロリと見開いて、「ドジオさん、その方針は違うのではないか?」とよく異議をはさんでいた。当時西南大学活動家グループのリーダーであった僕だったけど、僕の優柔不断な方針対して、君はいつも原理原則を対峙させていた。

⬛️君と初めて会ったのは、1972年初夏の西南大学キャンパス。僕が赤いマフラーを首に引っ掛け、大きな立て看板の前で「産学協同/大学管理体制の打破」を訴えてアジテーションをしていると、君は「のっそり」と近づいてきて、「僕も一緒にやるよ」と声をかけた。後で聞くと藤田は北九州では有名な反戦高校生活動家だった。以来、約4年間、よく意見の違いを言いあった。僕は「地区ソビエト樹立論」、君は「レーニン主義の党建設論」が好きだった。が、君はいつも最後は論を譲った。決して正論で押しきらず、最後はみんなに譲った。今思えば、それはいつも君の根っこにあった「優しさ」がそうさせていたのだろうと思う。いや、論の正しさを競い合っても、それで相手を圧倒する事のむなしさを君は知っていたのかもしれない。

⬛️君はいつもよく本を読んでいた、新聞も隅から隅までよく読んでいた。とくに「政治思想」とは仲間の誰よりも真摯に向き合い、マルクス毛沢東から吉本隆明まで幅広く、かつ深く読んでいたように思う。適当で、浮気性で、朝令暮改の僕とは対照的で、いつもじっと考えていた君は、最期は何を思っていたのかを聞きたい気がするが、それはもう叶わない。

⬛️「悶々とした大学」を去るにあたって、多くの活動家仲間がその頃流行った「大学から地域へ」という雰囲気の流れで地域生活協同組合づくりへと入っていったが、君は「労働者として生きる」と言ったかどうかは知らないが、大きな漬物会社に就職した。大学を去るときの君が何を思っていたかはわからないが、安易に「職業としての生協」を選ぶ事にある種の「活動家としての矜持」があったのだろうと思う。後に、地域生協でうろうろしていた僕に「オレも合流するよ」と言って、生協に入って来てくれたが、君はやはり最後まで生協は好きではなかったようだった。

⬛️シャイで私生活は滅多に語らない君だったが、最初の職場で知りあった彼女を、「結婚しようと思う」と紹介してくれた。その時は「(堅物の)藤田も結婚するんだ」と嬉しかった。最初の娘さんが生まれた時も飲んだ、僕は知らなかったがその時ウチの奥さんに「ユキちゃんの名前をもらったよ」と君は言ったらしい。数十年を経て、奥さんが亡くなった時も、僕を呼び出してくれて静かに酒を飲んだ。

最後に呼び出されたのは数年前だ、「言っておかなければいけない事がある」と春吉の福喜で飲んだ。「あやまらなければいけない事がある、オレは、大学に入ったのは党派の指令だったんだ。入ってからも党派に西南の動きをレポートをしていた。これだけはドジオに言っておかなければ」と酒を飲んだ。当時藤田は「僕らが好きではなかった党派の非公然同盟員」であった、という事が藤田の長年の重しとしてあっただったのだろう。

ヒトには、誰にも言わず、墓場まで持っていかなければいけない事もある。でも、その前にナマリを吐き出してくれて良かったと思った。そんな事はどうでもいい、僕たちはそんな律儀な藤田が好きだったのだ。

⬛️西南共闘の仲間も、何人か鬼籍に入った。僕らもそういう歳だ。

藤田、次はいつ会えるかはわからないが、会える場所はわかっている。

あの場所で、また、静かに酒を飲んで、酔っぱらったら「インターナショナル」を歌おう。

12月ドリームグループ年間総括合宿

ドリームグループ(オーガニック九州産直クラブ/ナチュラナチュラル/ロンドンナチュラルグループ)代表の吉田登志夫です。

12月14−15日はドリームグループ幹部合宿を熊本・菊池のDG研修所で行いました。東京、神戸、福岡から10名の幹部スタッフが新しく床を杉材に張り替えた改装研修所に集まり、まずは宿舎と研修所の片付け・草刈りを午前中にみんなでおこない、1年の総括と来年度への方針を各責任者の提起を受けて検討しました。キーワードは「原点に帰る、かつ状況に対応する」です。合宿では「人(スタッフ、会員、生産者)が育つ仕組みをつくる」「来年1月から週休2日制を実施」「来年4月に《産直くらぶねっと》をスタートさせる」を決めました。

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まずは全員で研修所の草刈り

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焚き火の煙が目にしみる

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夜は同じ山あいの走る豚:武藤さんも参加して宴会です

 

九州産直生産者の会「収穫祭」

ドリームグループ(オーガニック九州産直クラブ/ナチュラナチュラル)代表の吉田登志夫です。

12月8日は毎年恒例の九州産直生産者の会主催の「収穫祭」です。九州産直生産者の会は九州産直クラブとナチュラナチュラル/ゆめ広場と産直クラブ取引をしている約50の九州各地の生産者さんや生産者さんグループの組織で、毎月役員会を開催してこの収穫祭の企画や運営の検討を進めてきていただきました。今年は福岡県久留米市のシティプラザ・六角堂で開催、産直クラブ営業部の古藤さんが2度もFM放送に出演して宣伝した成果もあり、クラブ会員さん以外の一般来場者が多く見受けられました。とにかく、楽しい秋から冬に入っていく季節のイベントでした。

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トラック市には約20台の軽トラが並びました。

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福岡県八女地域の「めぐみの里さん」、お花・フウセン・サンタ衣装でにぎやかです。

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牛のおっぱい、夢ミルクの吉井牧場の吉井ゆかさん、あったかいアズキ牛乳が美味しかった。

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肉加工の共同ミートさんは牛丼を出してくれました。

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福岡県古賀町の渡さん、お米はクラブ一番手、スイートコーンも人気。

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福岡県古賀町の渡さん、お米はクラブ一番手、スイートコーンも人気。

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福岡県朝倉の林さん、梨が最高です。

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宮崎県綾町のあやさち会さん、有機農業の町から来ていただきました。

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熊本県山都町の肥後やまと会さん、若手の新規就農者が増えてます。

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福岡県周船寺の中島さん、合鴨米で有名です。

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久留米市ゆるキャラ・マチコちゃん、中に入っているのは産直クラブ若手の奥山さん。

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大分県から走ってきてくれた佐藤農園さん。

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福岡県久留米地域/地元の中村農園さん、中村さんのにんじんは世界でも有名。

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熊本県益城町のグリーンファームさん、3年前の地震を乗り越えて頑張っておられます。

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オーガニックコーヒーのポップコーヒーさん、プライベートブランドが良く出ています。

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第3世界ショップ/プレスオルタナティブさん、朝4時起きで東京から参加いただきました。

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長崎県島原の本村製麺さん、その隣の明るい2人は産直クラブ配送部の高橋さんと企画部の高山さん。

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佐賀県サガンベジさん、佐賀の大雨災害から完全復興とのことです。

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菜種油一番搾りの平田産業さん、地元です。

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熊本県松橋のレインボーグループさん、野菜出荷量一番です。

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めぐみの里・高鍋さんとお孫さん、いつも明るいアイディア衣装で楽しませてくれます。

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レインボーグループ・松村さんとカカシ。

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馬油の日本創建さん、このところ長崎で農業を始めて忙しそう。

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熊本県植木町の万菜村代表の間さん、クラブ創成期からの生産者グループです。

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みなさん、楽しい1日を過ごされていました。

 

菊池農場自然米 菊池・隈府/渡辺商店

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菊池市隈府の渡辺商店と社長の渡辺さん

ドリームグループ(オーガニック九州産直クラブ/ナチュラナチュラル)代表の吉田登志夫です。

このところ菊池農場の仕事が多くなっています。農場社長の久川さんの体調が思わしくなく、代打で牛の世話や米の運搬などをやらせてもらっています。今日は菊池農場自然米を貯蔵、精米、出荷をしていただいている菊池市隈府の渡辺商店に新米出荷の打ち合わせに行ってきました。菊池農場自然米は「何も足さない、何も引かない自然の力だけで育てたお米」です。農薬はもちろん肥料も一切与えずに、土と水と太陽の恵みだけで育っていきます。産直クラブの会員さんのご家族の中には、アレルギーを持っておられるお子さんで菊池農場自然米しか食べれない方も数人おられ、年間通してこのお米を食べていただいています。

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渡辺商店の伝来の蔵

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収穫全量を大切に保管していただいています。

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産直クラブ会員さんやお店からの注文が入るとその都度精米して出荷されます。