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九州産直クラブ 社長のblog

九州産直クラブ社長 吉田登志夫の公式ブログです。九州産直クラブの商品や生産者、九州の野菜、肉、魚などの内容や、イギリスのオーガニック市場、フェアトレードなど、様々な情報をお届けします。

パレスチナ&オリーブオイル学習会

パレスチナオリーブオイル、オリーブ石けんと新製品オリーブマヨネーズ

f:id:sancyoku:20140805055614j:plain30歳の時(32年前)にパレスチナ現地に入り、活動していたときの写真。アラファト、ジョージハバシュなどリーダーの似顔絵の前でビルゼット大学学生たちと。左2人目が僕です。32年経っても、パレスチナの現実はなにも解決していない。

f:id:sancyoku:20140805062713j:plainオーガニック九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

ガザへの攻撃が激しさを増しだした7月10日、産直クラブ職員の商品学習会があり、僕が講師で話をしました。グループ会社のJ-net不フェアトレードセンターは、この20年パレスチナからオリーブ製品を輸入しており、この日は新製品のオリーブマヨネーズの学習会です。学習会の最後に「どうしてパレスチナに行ったんですか?」と聞かれて、「その当時は、パレスチナの問題が解決すれば(パレスチナが解放されれば)、世界の問題は解決すると思っていた」と答えました。この答えは、合っているのでしょうか?以下は、その時の話を記載したカタログの記事です。長くなりますが、読んでください。

  産直クラブにんじんカタログ34week 092-567-8350

いまこの地球の上で生きている人間どうし、お互いのいのちや暮らしを尊重したい。

そんな願いを、美味しいオイルとマヨネーズに込めて、お届けします!『パレスチナの手摘みオリーブオイル』『香るマヨネーズ オリーブ&ペッパー』

シンディアナ(パレスチナ)/ジェイネット(福岡県福岡市)

つくる人も食べる人も、お互いにシアワセな関係づくりのできるトレード(売買)…これがフェアトレード。食べる人のからだを思ってつくる安全な生産と、それに対して適正な価格を支払うことが基本です。ねざすprojectオリジナル『香るマヨネーズ オリーブ&ペッパー』の発売にあたり、あらためて、『パレスチナ手摘みオリーブオイル』を特集します(マヨネーズの原料に使用)。

このオイルが今の活動の原点になったという、『ジェイネット』『九州産直クラブ』の吉田登志夫代表の話を紹介します。(いのちを育む食の共同企画室/森)

オリーブの風味を生かす、稀少な伝統製法でつくります

 「オリーブオイルって、ワインと同じくピンキリで、1本300円ぐらいから1万円以上するものまである。僕はいろんな国でオリーブオイルを食べるけど、たぶんパレスチナが一番美味しいと思う。思い入れだけでなく(笑)、こういう搾り方をしているところは他にないから。品評会に出したらきっと、1本1万円ぐらいの値がつくんじゃないかなと自信を持っています」

 その自信の根拠はまず何といっても「産直」であること(ジェイネットは輸入元)。生産者組合『シンディアナ』が生産製造したオイル以外に混じることはありません。無農薬無化学肥料栽培したオリーブを、稀少な伝統的な製法で搾ります。

 「収穫は“手摘み”。オリーブの樹に梯子をかけて登り、実を1個1個摘んでに落とす。硬すぎず柔らかすぎず、ちょうどいい実を選別でき、傷もつきにくい。しかし、今のヨーロッパの一般的なオリーブ収穫は大きい掃除機みたいなバキュームで、すべての実を吸い込んで収穫します。摘んだ実は村の搾油工場へ運び、24時間以内に搾ります。再度選別し水洗いしてから、昔ながらの“石臼”で実を潰す。一般的には大きな金属の粉砕機で潰しますが、それでやると摩擦熱でオリーブが酸化してしまう。しかし石臼なら熱が出ないので酸化しにくく、風味がそのまま残ります。こんな石臼を使っているところはもうほとんど無いでしょう。新しく工場を建てようとするとイスラエルに妨害されるし、お金も無いので、結果的に旧式のままなんです。潰したオリーブの実は丸いマットにのせ、数十枚重ねて圧力をかけ、搾ります(圧搾法)。絞った油は遠心分離して水と油に分けた後、成分検査で酸度を調べ“エキストラ・ヴァージン”の品質(酸度0.8以下)に仕上がっているかを確めます。最後は数日間静置して、澄んだ上澄みを手作業でびん詰め。どの工程でも熱をかけないようにして仕上げます。手摘み、圧搾、熱をかけない。そのまま詰める。だから自然の風味(個性)がそのまま残ってて、フレッシュで美味しい。ぜひ味わってください」

パレスチナ問題が解決したら、世界の問題が解決すると思った

 「パレスチナで唯一の産業はオリーブオイル。しかし収穫のため畑に入ろうとすると、イスラエルの兵が農民を狙撃して、毎年何人も殺されます。人の命がすごく軽い。パレスチナで“援農”っていうと、産直クラブのスタッフが国内の産地に行って収穫や草取りをするのとはかなり違し、「人間の壁になりに行く」ことを意味する。収穫の秋になると老若男女が各国からパレスチナに集まって畑の周りで旗を振り、“外国人がいるよ!”とやるわけ。もし外国人が撃たれたら世界中でニュースになるからイスラエル兵は狙撃しない。その間に、パレスチナ農民がオリーブを収穫する。収穫できる環境づくりをすることが、パレスチナの“援農”。『パレスチナの手摘みオリーブオイル』は、当時国境が全部封鎖されて、せっかくオイルを作ったけど運び出せなくなった。そこで僕たちが現地の人たちと協力して国外に持ち出して売ろう…と始めたんです」

 そもそも吉田代表が30歳の時、パレスチナに行った理由は?

 「パレスチナ紛争って、ユダヤ教とイスラム教の宗教戦争に見えるが、全然違う。戦争がなぜ起きるかというと、自分の国を守るためとかいろいろいうが、昔は食べもの、今は(石油を含めた)資源の取り合いが原因。第二次世界大戦後、このアラブ地域で膨大な油田が見つかり、発掘拠点を持ちたい英米の思惑からパレスチナ地域にイスラエル国家が生まれ、パレスチナの人々が土地を追い出されて国内外で難民になり、パレスチナ紛争につながっていくんです。石油の支配権をめぐって一つの国の人たちが追い出され難民になるのは間違っている、これを解決したら世界中の問題が解決できる、と当時の僕は思いました。九州で仕事をしつつパレスチナの支援活動を10年間続けた挙句、40歳の頃に仕事を辞め、パレスチナに行って、1年ぐらい現地で手伝いをしました。向こうの友人から“日本でおまえがするべき仕事があるんじゃないか”と言われ、僕が日本に帰ってすべきことは何かと考えた。 “戦争”は、食べものや資源をめぐって起きる。じゃあ日本に帰ったら、食べものを自給し、平和につながるような食べものの運動をやろうと考えた。他の地域のものを取らんでもいいよう、それぞれが自給して自立し、他の地域と対等につきあっていこう。社会の歪みの中で、一番貧しいところに追いやられている人と手を組んでやっていこう。そこでフェアトレードの仕事と併せて、自分たちで作った食べものを自分たちで販売するための、お店や会員宅配を始めたんです」

 一方的な支援ではなく、お互いのいのちや暮らしを尊重しあえるよう自立していくこと。そんな願いを、美味しいオイル(とマヨネーズ)に込めて、お届けします!

パレスチナ手摘みオリーブオイル250ml 1,476円→1,402円

香るマヨネーズ オリーブ&ペッパー140g 721円→615円