九州産直クラブ 社長のblog

九州産直クラブ社長 吉田登志夫の公式ブログです。九州産直クラブの商品や生産者、九州の野菜、肉、魚などの内容や、イギリスのオーガニック市場、フェアトレードなど、様々な情報をお届けします。

菊池農場の朝

朝のあか牛の餌やり、配合餌は成長過程に合わせて4種類ある。f:id:sancyoku:20140817081035j:plain3日前に生まれた泗水牛舎のあか牛の子牛と母牛

f:id:sancyoku:20140817073029j:plain外来種?の雑草を持つ久川さん(バックが菊池農場の田圃)

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オーガニック九州産直クラブ:社長の吉田登志夫です。

週の後半はできるだけ熊本・菊池に滞在するようにしています。それでも2-3週間空くこともあります。ドリームグループの自社農場である菊池農場は農場主のだい典子さん(以前は産直クラブ農産企画担当)とあか牛、田圃、牧草地を主に担当している久川さんと小国町の田圃とトマトハウスを主に担当している辛島さんの3人がメインスタッフで運営していますが、あか牛繁殖&飼育と田圃・トマト・牧草生産の技術を産直クラブの若い世代に引き継がねばなりません。僕も(全く若くはありませんが)農業&畜産生産技術と思想の端っこでも身につけようと、時間を見つけては久川さんの後ろについてウロウロとしています。先日の日曜日も朝7時から久川さんについて回りました。まずは久川さんの実家横にある泗水牛舎の繁殖(母)あか牛と生まれたての子牛の世話です。この泗水牛舎はお産経験が浅い約12頭位の母牛と生まれて3ヶ月くらいまでの子牛5頭位が常時います。この日は生まれて3日目の子牛もいました。とても愛らしく「動物の赤ちゃんがかわいいのは遺伝子本能的なもので、そうでないと大人が守り育ててくれないから」という話を想いだしました。別の生まれて1ヶ月位の子牛に脱脂粉乳を大きな哺乳瓶であげました。なぜか母牛がおっぱいをやるのを拒んでいるので、人間が代わりにあげています。餌やりと掃除が終わると次に車で10分くらいの森北にある牛舎(2棟)に移動します。1棟は母牛と子牛の繁殖牛舎(15頭位)、もう1棟は肉牛として肥育している牛舎(30頭位)です。あと、この他に阿蘇山系に放牧で出している母牛が5頭位と九州農政局との完全放牧飼育実験で3頭を人吉で飼育しています。あか牛の世話が終わって、この朝は田んぼを見に行きました。今年はまあまあの出来だそうです。最近は見たことのない雑草が生えてきたりしています。どうもアメリカなどからの「外来種雑草」が牛豚鶏用飼料に混ざってきた雑草のタネが、糞堆肥を介して田畑に侵入してきているようです。

10年ほど前に菊池農場を立ち上げたときは、「菊池農場を産直クラブの人と思想の原点にしよう」などと言っていたのですが、なかなか、菊池農場も産直クラブも毎日の業務に追われて、そのような形がつくれていません。菊池農場と同時期に産直クラブを立ち上げる際、関西よつ葉連絡会のリーダー格の方から「吉田はまずは農場に入って、そこからやるべきだ」と強い警告を受けましたが、僕は「現実はそうはならない。まずは流通事業のボリュームをつくらなければ何も始まらない」と福岡に本拠を構え、流通事業立ち上げを優先しました。どの道筋がよかったのかわかりませんが、あせらずにやるしかないでしょう。