九州産直クラブ 社長のblog

九州産直クラブ社長 吉田登志夫の公式ブログです。九州産直クラブの商品や生産者、九州の野菜、肉、魚などの内容や、イギリスのオーガニック市場、フェアトレードなど、様々な情報をお届けします。

オーガニックココナツオイル 工場訪問

ココナツオイル工場 右からマネージャーのダボスさんと父親(オーナー)のサンダーさん f:id:sancyoku:20150522162556j:plain農民が最初にオイルを絞るために貸し出している機械

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オーガニックハウス夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

5月25日は、フィリピンサイドでJ-netのお世話をしてくださっているバギオ在住日本人農民の中島さんに案内されて、ココナツオイルを製造しているファーマーズプロダクトの工場にを見に行きました。この工場は父親の代から50年に渡ってココナツオイルを製造しており、ココオイルのパイオニアだそうです。モイスチャー(水気)は0.1%以下で、特にココナツの香りとミネラル分がそのまま残る製法は秘伝だそうで、精製過程の見学は出来ましたが写真撮影は断られました。このグループで感心したことは、最初の一次絞りはココナツ生産農民(多くは小作)の側で行うやりかたをとっていることです。写真のような機械を農民に貸し出して、収穫から一次絞りを農民にしてもらい、それを工場に集めて精製して、ビンやドラムに詰めていきます。大きなプランテーションではなく、個々の農民にできるだけ仕事を請け負わすことでコストを産地に落としていくことは、フェアトレードならではの発想です。ブームで日本にもいろんなココナツオイルが入ってきています。昨日のエキスポにはドン*ホーテのバイヤーさんも来られていました。大きなプランテーションでは2番絞りや薬品抽出などのココオイルも安価で製造されていますが、このような農民サイドに立ってつくられる品質のいいココナツオイルを広げたいですね。工場長は私たちの訪問に「いろんな会社から引き合いが来るが、工場まで見に来たのはあなた達がはじめてだ」と言っていました。