九州産直クラブ 社長のblog

九州産直クラブ社長 吉田登志夫の公式ブログです。九州産直クラブの商品や生産者、九州の野菜、肉、魚などの内容や、イギリスのオーガニック市場、フェアトレードなど、様々な情報をお届けします。

名古屋:にんじんCLUB事業説明会

natural夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

3月25日は名古屋・小牧でにんじんCLUBの事業説明会が開催され、ドリームグループのこれからの取り組みを説明するために参加しました。にんじんCLUBは31年の歴史を持つ有機流通の宅配事業組織で、発生は「中部リサイクル運動市民の会」という地球環境保護を大きな目的とする市民運動:「社会事業(利潤を目的とせず、社会問題を解決することを目的とする事業)」として起業されました。日本の有機流通業界の草分け的存在で、今はNTTドコモ&ローソンに売却された「らでぃっしゅぼーや」も同じ「リサイクル運動市民の会グループ」から起業されており、創業に当たってはにんじんCLUBを模範にしてきた歴史があります。産直事業を手掛ける業界のほとんどの事業体は「社会事業」として創業されてきていますが、30年の年月を経てその主な大きなリーダー的な事業組織は大手資本の傘下に入ってしまいました。「社会事業」の事業経営そのものは「生産者の再生産可能仕入れ価格保全」「消費者の継続購買可能販売価格追求」「スーパーや生協の安売り路線との競合」という3方面の課題の狭間でなかなか厳しいものがあります。が、私たちドリームグループは大手資本に頼ることなく生産者と流通者と消費者とが顔が見える関係で手を組んだ「社会事業」としての将来を継続して展望して行きたいと考えています。

説明会はにんじんCLUBの仕分け倉庫で開催され、中部地域の生産者・メーカーさんが参加されました。私は5月からはじまるグループ協働での「共同カタログ」や「有機JASオーガニック認証の導入」などのこれからの事業課題の報告をし、「社会連帯事業」としてのDGグループ事業を推進していくことで「他人に対して冷淡で不機嫌な今の日本社会」をなんとかしていければ・・・と話しをしました。参加した生産者さんからは「もっと生産の現場に頻繁に足を運んでほしい」という意見が出されました。「生産現場に足を運ぶ」ことは産直事業の原点です。この年度は、その原点にしっかりと立ち戻ってやっていかねばと決意しました。

<仕分け倉庫での事業説明会:意見を述べられているのは愛知の生産者の天恵グループ津田代表>

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<にんじんCLUBトラックの前で参加者さん達と記念撮影>

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 後列左から:かたぎ古香園・片木隆友さん、 さんさんファーム・宮下彰さん、天恵グループ・津田敏雄さん、飛騨酪農・加藤克己さん、酢屋茂・今井総一郎さん、
奥長良名水・大久保利文さん、吉田

前列左から:にんじんCLUBレストラン担当・森さん、
にんじんCLUB代表・伊勢戸さん、にんじんCLUB組織部・吉川さん、にんじんCLUB業務部・井口さん、
さんさんファーム・宮下ゆかりさん、積翠食品・瀬川道代さん