九州産直クラブ 社長のblog

九州産直クラブ社長 吉田登志夫の公式ブログです。九州産直クラブの商品や生産者、九州の野菜、肉、魚などの内容や、イギリスのオーガニック市場、フェアトレードなど、様々な情報をお届けします。

宮崎:綾幸会 藤原さん。

藤原さんのオクラ畑の前でf:id:sancyoku:20140828062655j:plain黄色いオクラの花とオクラ(細い先が上にくるんだ!)

f:id:sancyoku:20140828062814j:plain藤原さんの人参畑:左側は種をまいたばかり

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オーガニック九州産直クラブ社長の吉田です。

27日は「宮崎サンエフ」さんの飼料工場を見学した後、綾町の有機農業グループ「有機生活」のみなさん約10人と交流しました。交流の1部は本田さんの講演「自分で説明ができる最高の農産品をつくろう」、2部は交流会でした。本田さんの話はいつも根源的な問題を突き詰められます。今回は「なぜ、畑に堆肥をまくのか?その意味は?」ということを中心に話をされました。「畑に発酵した堆肥をやることで、地中の微生物を活性化させ、結果としておいしい野菜をつくる」というようなことを本田理論(発酵とバクテリア)でわかりやすく話をしてくださいました。2部の交流会は綾町のビアガーデンで行い、産直クラブに野菜を出荷していただいている生産者:綾幸会の藤原光生さん(26歳)も参加してくださいました。綾町では有機農業の生産者はみんな顔見知り仲間のようです。

翌早朝、藤原さんの畑を本田さんも一緒に見せていただきました。藤原さんは熊本学園大学経済学部4年の時に、蓮華院というお寺で約1年間農業研修生をし、その後、縁あって綾町で新規就農していた油田克也さん(40歳)を紹介され、弟子入りされたそうです。現在、4年目で、人参、オクラ、さつまいも、里芋、ピーマン、ネギなどをつくられているということで、その朝はオクラと人参の畑を見せてもらいました。本田さんから「この土は良くなってきている、もう少しだ」などとアドバイスをもらいながら畑の案内をする藤原さんは、どこか誇らしげに見えました。藤原さんに「休みは?」と聞くと「勿論、決まってはありません。雨の日は晴れの日にできないことをします。年に数回、熊本の実家に戻るのが休暇かな?」ということ。2週間後に産直クラブのスタッフが研修に来るということで「しっかりと人手で使ってください」と余計なお願いをしました。「若い新規就農生産者の藤原さんと若い産直クラブスタッフが同じ目線で人生のパートナーになっていければ」と僕の使命をそこに感じました。この日不在のリーダー油田さんは、「クマタカ」のエキスパートで、この3日くらいは泊りがけで山中に生息調査に出かけられていました。なんともうらやましい感がします。