九州産直クラブ 社長のblog

九州産直クラブ社長 吉田登志夫の公式ブログです。九州産直クラブの商品や生産者、九州の野菜、肉、魚などの内容や、イギリスのオーガニック市場、フェアトレードなど、様々な情報をお届けします。

熊本地震関連報告Ⅲ 宇城の生産者訪問 シリカファーム牛乳工場復旧 菊池農場あか牛移動 

ナチュラル/夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

その後の熊本地震関連の産直クラブの生産者の様子などを報告します。4月22日、産直クラブ統括責任者の吉村さんが支援物資をもって宇城地域の生産者さんを回りました。地震被害が大きかった益城町の生産者グループのグリーンファーム熊本以外の生産者さんはおおよそ出荷が始まっています。「畑においていても腐るだけ、市場がうごかない非常時でも出荷できる産直クラブがあって助かっている」という言葉もいただきました。

【熊本市街地の様子】

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野菜・果物をいただいているレインボーグループさんのところでは家屋の被害も大きかったのですが、地盤がゆるい埋め立て地域に畑がある為に畑の地滑りが起きており、川に畑がずり落ちていっている箇所があり、そちらの復旧が大変だということでした。醤油・味噌をいただいている松合食品さんは、製造所は大きな被害はなかったがスタッフさんが被災しておられ、そちらの手当てが大変ということです。レンコンをいただいている大和自然農研の作本さんのところは家屋が古く土壁が落ち、壊滅状態ということでしたが、レンコンの旬に入り収穫が遅れており、家の手当てよりもレンコンの収穫を優先させてくださっているとのことでした。お茶をいただいているミタカさんのところは大きな被害はなく、製造・出荷は予定通りに出来ているとのことでした。日本の食を支えている九州の中心部の生産地の大地震ですが、生産者さんはなんとか出荷をしようと頑張っておられます。ありがとうございますー改めて、感謝です。

【宇城市街地の様子】

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ドリームグループの自社農場で繁殖牛舎が全壊した菊池農場のあか牛の母・子は上の牛舎に移動できています。ぎゅうぎゅう詰めですが、まあ、なんとかしていくとのこと。給水タンクが被災してPBの牛乳・乳製品製造がストップしていたシリカファームも復旧工事が進み、木曜より牛乳の配達が再開しました。

【全壊した繁殖牛舎から上の肥育牛舎に移動した菊池農場のあか牛】

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ナチュラルナチュラル成城学園駅前店オープン 東京産直クラブ会員受付 熊本地震義捐金募集

ナチュラル/夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

熊本地震で九州の生産者などみなさんが大変な状況の中ですが、4月21日(木)「ナチュラルナチュラル成城学園駅前店」がオープンしました。この2年間は㈱協同が運営する「ナチュラルナチュラル成城店」が成城住宅地の中で営業してきましたが、その成城店を新たに小田急駅前に移転して、㈱ドリームグループが営業を引き継ぎました。新しい店は小田急成城学園駅から30秒のアクセスがいい場所に新築されています。オープンセールはまあまあの入り、成城石井のリサイクルバックを持ったお客様が多数来店されていました。被災地の熊本からもこのオープンに合わせて牛乳、野菜、肉など沢山のこだわりの生産物が送られてきました。改めて、生産者さんに感謝です。

【オープン日始業前の記念写真:左2人目から行者さん(5月ロンドン店へ移動予定)、サダハルさん(ロンドン店統括ダイレクター)、村畑さん(九州出身の鮮魚責任者)、藤平さん(ロンドン店から出向、6月オープンの立川店店長予定、勝原さん(九州→ロンドン→成城店店長)】

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【九州産直クラブ東京センター責任者の小金丸さんが宅配会員の加入受け付けに出動】

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【熊本地震への義捐金も沢山、寄せられていました。】

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【小田急成城学園駅側で案内のちらし配りをするサダハルさん】

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2016熊本地震 九州産直クラブ生産者 菊池農場あか牛繁殖飼育舎崩壊 義捐金カンパ

【地震で崩壊した菊池農場あか牛繁殖飼育舎】f:id:sancyoku:20160416134637j:plain

ナチュラル/夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

4月14-16日の熊本地方の大地震でナチュラル/夢広場&九州産直クラブの生産者に大きな被害が出ている模様です。

【熊本地震-第1報と義捐金募集のお願い】

■4月14日夜、熊本地方に震度7の地震が発生し、更に16日早朝本震が追っかけて発生しています。16日現在でナチュラル/夢広場&産直クラブ生産者関係での人身負傷は掌握されていませんが、いくつかの被害状況が上がってきています。特に16日早朝の本震の影響は広範囲にわたって被害につながっているようです。

○菊池農場(菊池)-あか牛の繁殖用牛舎(母牛18頭、子牛3頭)が崩壊、母牛2頭が下敷きになり、1頭はすぐに死亡、もう1頭も危ない。残る牛はとりあえず運動場につないでいる。運送状況が整い次第、他の農場に移動させる予定。

○シリカファーム(泗水)-牛乳工場建物屋上の給水タンクがひっくり返り、断水。工場設備は大丈夫の模様だが、冷却等ができずに当面は製造が不可能。復旧のめどはたたない。

○レインボーグループ(宇城)-家屋自体の壁の崩壊や屋根瓦の落下が激しく、避難所で過ごす。道路も崩れており、出荷は困難。

○肥後やまと会(山都町)-道路が寸断されており、出荷は難しいだろう。

○大和自然農研究会(宇城)-家の土塀が壊れ、瓦も全部落下。仏壇・家具も倒れ、家の中はグチャグチャ。昨日は高台に避難した。

○九州有機の里(熊本)-各地の生産者多数との連絡が取れてない。道も寸断されてどこが通じているのかの情報がない。本日分の出荷は不能。

○グリーンファーム熊本(益城)-すごい状況、前日から被害が大きく避難所暮らし。全体の被害状況の確認が取れていない。

○カントリーママ(菊池)-家・製造場は大丈夫だが、道が寸断されて動きがとれない。田舎なのでいつ復旧されるかわからない。

○万菜村(植木)-特に問題なし。植木周辺は大丈夫みたいです。

○産直クラブくまもとセンター-配送センターは大丈夫な様子。伊東、若杉の配送スタッフは避難所に避難。火曜日からの配送がどうなるかを見極めている。

■北海道:興農ファームの本田さんなど多くの全国の関係者の方々からお見舞いの電話・メールをいただいています。地球が起こす自然災害は地球に住んでいる限りそれなりに避けようがありませんが、人がつくりだす災害はなんとしても避けたいものです。熊本の生産者さんからは「近くで再稼働し出した川内原発が怖いですね。」という声が聞かれました。

【義捐金募集のお願い】

■ナチュラル/夢広場&産直クラブでは被害を受けられたグループの生産者さんに向けての義捐金を募集します。賛同いただける方は以下の口座に送金ください。

〇西日本シティ銀行 長住支店 普通預金 846694  株式会社ドリームグループ 代表取締役 吉田 登志夫

〇ゆうちょ銀行  記号17490 番号 58494371 株式会社 ドリームグループ

 

【16日朝の九州産直クラブ・熊本地震対策会議の様子 メンバーは左から統括:吉村、農産担当:藤井、企画責任者:井上、配送責任者:富田、組織:平田、後ろのマスクは物流責任者:池田】

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食べもののふる里:菊池は春爛漫 吉井牧場 菊池の桜 産直クラブくまもと 菊池川にクレソン群生

ナチュラル/夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

4月1日からの週末は、九州産直クラブ&ナチュラル/夢広場が「食べもののふる里」として位置づけ、自社農場・工場や多くの生産者さんが生産活動に携わる菊池を動き回っていました。牛や鶏を飼い、ハムソーセージ管理や食肉工場を運営している「自立農畜産」の会議に出て、「シリカ夢ミルク&牛のおっぱい」の原乳を生産している吉井牧場の吉井さんの入院お見舞いを兼ねた打ち合わせに行き、夜は産直クラブくまもとのスタッフと飲みました。菊池は春爛漫、とても素晴らしい自然が安全でおいしい食べものを育んでくれています。

【入院中の吉井さんをお見舞い。ついでに地域の牛乳配達の引き取り打ち合わせをしました。吉井さんは牛と力比べをして、肩の筋が切れ、3ヶ月の復旧入院中です。】

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【産直クラブくまもとの若杉さん(左)と伊東さんと菊池「自由亭」で飲み会(菊池で飲む時はほぼここ)。若杉さんは山梨:白州牧場から菊池に移動されて約半年、もうすぐ鶏・畑の仕事も入ってきます。伊東さんはくまもと産直クラブ社長を引退後、配送スタッフとして仕事をしてもらってます。酔ったついでに「そろそろ、小説を書こうかな」などと言っていました。】

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【菜の花畑と鞍岳】

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【鞍岳へ向かう桜ロードと牧草が茂って、その後の田植えを待つ田んぼ】

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【鞍岳から流れる菊池川支流にはクレソンが群生している。】

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ふくおか緑の党総会 荒木龍昇議員 江藤真実さん 池天平さん、本河知明さん

ナチュラル/夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

3月26日、オープンしたばかりのnatural natural博多リバレイン店で元福岡市会議員の菊川千賀子さんと待ち合せて、一緒に「ふくおか緑の党」の年次総会に行きました。菊川さんは長年の「福岡パレスチナの会」の仲間で、先日は夫の菊川憲司さん(夢広場初代代表)を一緒に見送りました。総会は、以前の「みどり福岡」頃は毎年参加していましたが、「ふくおか緑の党」に組織をリメイクしてからは初めての参加です。会費は払うけどあまり真面目な会員ではありませんね。

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ふくおか緑の党は2006年2月に設立(当時は「みどり福岡」、2013年5月に改称)。木枯し紋次郎で有名な役者で元国会議員の中村敦夫さんが提唱した「緑の政治」と同調し、「福岡から緑の政治を実現していこう」という考えのもとに現福岡市会議員の荒木龍昇さんが提唱して発足した組織。福岡市議会における「緑の党の市議の複数化」をはじめ、福岡市長選挙や福岡都市圏の選挙にも取り組んできており、同時に反原発や反安保法制や地域の環境問題に取り組み、2015年4月の福岡市議選では江藤真実さん、池天平さんの新人2人とともに複数化に挑戦しましたが、現職のあらき龍昇1人しか当選できませんでした。「2019年こそ複数化」を大きな活動方針としています。総会では元九州産直クラブ職員で荒木さんの秘書として出掛けて行った本河知明さん(2003年市会議員選挙立候補→「荒木さんの後継者」と総会で言われてました)が議案提案をし、昨年の市議選挙に立候補した江藤真実さん、池天平さんも参加されていました。次の選挙にはぜひ、みどりの市議会議員が複数誕生したらいいですね。

【総会であいさつをする荒木代表】

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 荒木龍昇さんは大学時代(彼は九州大学、僕は西南大学)から一緒に大学生協の理事・組織部員をやっていた友人で、公害問題への取り組みや地域生協の設立(彼はふくおか西部生協、僕はふくおか南部生協)などを共にし、地域生協がグルーンコープとして連合→合併し大型化していく時代に時期を一にしてお互い生協を離れ、彼は市会議員として活動してきています。13年前に九州産直クラブを立ち上げる時は非常勤役員を引き受けて力を貸してくれていました。世間には時々、「本当にいい人」がいますが、荒木さんは本当に無私で社会政治活動にまい進する「本当にいい人」です。いつもえらいなぁと尊敬しています。何事にもぶれず、誰をも区別せず粘り強くつきあい、巧言令色を用いず実直で、朝令暮改のいい加減な僕とは全く逆の人格者です。で、とても頑固な彼が自分の意志にそぐわない事をしたのは、5年前の3期目の選挙の時に僕が「もう少し見かけをキレイにしたら」と言って、しぶしぶ理髪店に行ったことくらいでしょう。あれ以来、彼の外見はいつもキレイになったなぁと思っています(キレイにしたら、結構、評判が良かったのでしょうか)。にしても、25年間以上に渡る政治活動で、全ての結果を自分で負いながらコツコツと歩みを重ねていく姿勢には頭が下がります。みなさんもよかったら「ふくおか緑の党」の会員になってください。

<ふくおか緑の党から市民の皆さんへのメッセージ>

地球の自然環境を破壊しているのは、私たち人間です。空気も、水も、土も、生態系も、そして人間自身も蝕まれています。地球温暖化、砂漠化、酸性雨、化学物質汚染、資源枯渇などの環境・資源問題は、こんにちの産業社会がすでに維持可能な限界点を越えていることを証明しています。近代産業社会は、経済成長が果てしなく続くという前提の上に築かれてきました。人間の欲望は無限で、自然はその欲望を満たす無限の能力を持つと想定されてきたのです。しかしながら、その経済至上主義は産業社会を肥大化し、大量生産、大量消費、大量廃棄のサイクルを増幅させています。その一方で、過剰労働を強要し、貧富の格差を構造化し、人間生活と共同体を破壊する要因ともなっています。先進諸国の経済至上主義と市場・金融のグローバリズムは第三世界の不公正と抑圧を強化し、貧困や飢餓を拡大し、紛争と難民を常態化している原因となってます。もはや、成長し続ける経済はありえません。こんにちの生産と消費、生活のあり方と価値観を変えることでしか解決しえません。私たちは、物質的・量的な豊かさから精神的・質的な豊かさへの方向転換を要請されているのです。近代文明モデルは乗り越えられなければなりません。この人類の闘いは、世紀にわたる長期のものとなります。しかし、地球環境汚染は、時間の浪費を許さないほどの危機的状況にあるのも確かです。社会のエコロジー的転換は、直ちに開始しなければなりません。私たちは福岡で、この「緑の理念」を共有する仲間たちと、ピラミッド型の組織でなく、相互に尊重した対等なネットワークに基づいて、ローカルパーティ「ふくおか緑の党」を立ち上げます。