菊池・七条 靍田さんのメロン
菊池・自然米の生産者菊池・七条の靍田さんを訪ねました。今年は靍田さんのオリジナル「初風メロン」を産直クラブに出していただく頃になり、その打ち合わせです。
菊池・七条町は道の駅「メロンドーム」が有名ですが、靍田家はそのメロン栽培の先駆けと言える農家さんです。米の田んぼの中にメロンハウスがあり、靍田さんは25歳の息子さんと米とメロンの栽培に取り組んでおられます。
<以下、九州産直クラブのカタログより・・>
七条メロンの先駆け、先代から受け継ぎ50年。
~先代から受け継がれた確かな技術、溢れる想い~
靍田家のメロン作りの歴史は古く、遡ること50年前、先代が地域に先駆けて「プリンスメロン」を栽培したのが始まりでした。当時はメロン作りの知識や技術、資材もなく、山から切ってきた竹を割ってハウスを作り、果実の下に敷くのも稲わらという試行錯誤のスタートでした。
土壌消毒は一切しません。
靍田さんは土に無理をさせないようなメロン作りを心がけています。
通常のハウス栽培では、年間に2回以上栽培をして効率を上げ収量を上げるのが普通ですが、同じ作物を作り続けると土壌障害が発生しやすくなり、土壌消毒が必要となります。
靍田さんのメロンは「1年1作」、土壌消毒の必要がありません。またメロンと一緒にコンパニオン作物(混植)として、育苗の時からネギを一緒に植えています。瓜類とネギ類は相性が良く、土壌病害虫の発生を抑え生育を良くしてくれています。
化学肥料も一切使用しません。
~天敵を利用した減農薬栽培~
化学肥料は一切使用しません。有機発酵肥料を中心にミネラル資材、木酢液等を使い、作り手にも食べる人にも、そして環境にも優しいメロン栽培を行っています。しかし、残念ながら最低限の農薬の使用はやめられません。どうしてもハウス栽培では病害虫が発生します。そこで近年においては、農薬の使用も極力控えられるように、天敵(スワルスキーカブリダニ)を利用した害虫防除にも取り組み、更に減農薬での栽培が可能になるよう努めています。
朝取りが命
~生命力に満ちあふれたメロン~
靍田さんのメロンは「朝取り」です。
なぜ朝取りにこだわるのか?作物のおいしさは、光合成によって生産された養分の量だと言われています。前日の光合成で作り出された養分が、夜から朝にかけての低温で作物内に炭水化物として溜め込まれる、そのお陰で野菜類(例外もありますが)は、おいしくなると言います。日中の暑さにさらしてしまうと作物の呼吸作用が激しくなり、せっかく蓄えた養分を消費してしまいます(作物が疲れてしまうんですね)。朝取りのメロンは果実の表面にも張りがあり、実を切っても締まりがあり、味がギュッと詰まった感じがします。