九州産直クラブ 社長のblog

九州産直クラブ社長 吉田登志夫の公式ブログです。九州産直クラブの商品や生産者、九州の野菜、肉、魚などの内容や、イギリスのオーガニック市場、フェアトレードなど、様々な情報をお届けします。

熊本地震 南阿蘇・木ノ内農園の被災 益城町・グリーンファームの炊き出し応援

ナチュラル/夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

最初の地震から2週間目の4月30日、那珂川キッチン、ジェイネットフェアトレード、九州産直クラブ、ナチュラル/夢広場のスタッフと益城町・グリーンファーム炊き出し応援と南阿蘇・木ノ内農園訪問に出かけました。

ドリームグループ関連の熊本の産直生産者さんは、南阿蘇・立野の木ノ内農園さん以外は、おおよそ出荷が復活しています。

【南阿蘇・ゴールデンウイークの来客を予定していた木ノ内農園いちご園】

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【水が止まり全滅のいちごとジャム仕入れ担当者:Jnetフェアトレードの塚本さん】

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【ドライ状態になったいちご】

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【木ノ内農園:ジャム加工工場には「危険家屋」の張り紙が】

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【木ノ内農園からほんの150ⅿ行くと道路が崩壊・陥没していおり、その向こうが崩落した阿蘇大橋】

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〇木ノ内農園(南阿蘇・立野)-近隣の崩れ落ちた山肌が痛々しく、大きなイチゴハウスの中のイチゴは季節なのに水が止まって全滅。今年の田植えは水利が壊れてしまって無理な模様、来年もどうなるかわからないとのこと、農業用水、生活用水の復旧のめどは立たず、地域集落の存続自体困難との見方もある。畑も被災し、作物生産構造そのものを転換しなければならないのではないかという位の甚大な被害。ジャムなどの加工品製造もストップ、出荷も止まったままで、再開の目途は立っていません。多くの社員・農業研修生を抱え、早期の業務再開が必要。ドリームグループでできることは何なのかを探っています。

【益城町・グリーンファームセンター隣の家屋】

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〇グリーンファーム(益城)-震度7の益城町の中心地で、周辺の建物は崩壊する中、グリーンファームの荷捌きセンターはなんとか生き残り、ようやく電気が復旧し、出荷再開に。地震で収穫が出来ずに畑に残ったままになってい小松菜:100個サニーレタス&グリーンリーフレタス100玉を5月6日に緊急にnatural natural/夢広場店舗で引き受け、土日で販売。5月9日から収穫→出荷業務を再開出来そう。ドリームグループでは産直クラブでの配送時引き売りと店舗での店頭販売で応援体制をとります。

【4月30日炊き出し応援スタッフは右から産直クラブ農産担当:藤井さん、那珂川キッチン:シェフ平山さん、キッチン運営責任者:佐藤さん、店舗新入社員の長野さん(夢広場春日店研修を経て、東京勤務予定)、同じく店舗新入社員の松岡さん(natural natural博多リバレイン店、熊本宇土市出身・実家も被災)、右前は伊勢戸さん(DG副社長、名古屋にんじんクラブから4月福岡へ移動】

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益城町炊き出し グリーンファーム熊本 生活協同組合熊本いのちと土を考える会 走る豚肉まん 九州産直クラブ

 ナチュラル/夢広場&九州産直クラブ社長の吉田です。

4月23日は熊本地震で大きな被災を受けた益城町で炊き出しが行われ、産直クラブやジェイネット那珂川キッチンも参加しました。炊き出しの企画は益城町に本部を置く「グリーンファーム熊本(生産者組織)/生活協同組合熊本いのちと土を考える会(共同購入組織)」のみなさんで、グリーンファームさんから農産物をいただいている九州産直クラブのスタッフやいのちと土を考える会へ肉まん・餃子などを委託製造出荷しているジェイネット那珂川キッチンのシェフ達も参加させていただきました。また、「九州産直生産者の会」の仲間で、八女のめぐみの里の高鍋さん、橋山さんも応援に駆け付けられていました。「生活協同組合熊本いのちと土を考える会」は日本で最も小さな生協と言われていますが、「いのち(消費者)と土(生産者)の組合員でつくる食べものの協同組合」で、原則(大切にするもの)をしっかりと据えた素晴らしい組織です。これからの益城町の復興に大きな役目を果されることと思います。私たちドリームグループも小さい力ながら同伴させていただきたいと願います。

【テントの奥が会のセンターの建物。鉄骨構造のために崩れずに残った】

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【ジェイネット那珂川キッチンの「走る豚肉まん」は人気で、500個がすぐに終了。

赤いジャンパーはキッチン運営責任者の佐藤さん】

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【産直クラブ食材でごちそうをつくって参加した産直クラブくまもと配送スタッフ伊東さんと奥さんのエイコさん。右手前の男性はグリーンファーム事務局長の永田さん】

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熊本地震関連報告Ⅲ 宇城の生産者訪問 シリカファーム牛乳工場復旧 菊池農場あか牛移動 

ナチュラル/夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

その後の熊本地震関連の産直クラブの生産者の様子などを報告します。4月22日、産直クラブ統括責任者の吉村さんが支援物資をもって宇城地域の生産者さんを回りました。地震被害が大きかった益城町の生産者グループのグリーンファーム熊本以外の生産者さんはおおよそ出荷が始まっています。「畑においていても腐るだけ、市場がうごかない非常時でも出荷できる産直クラブがあって助かっている」という言葉もいただきました。

【熊本市街地の様子】

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野菜・果物をいただいているレインボーグループさんのところでは家屋の被害も大きかったのですが、地盤がゆるい埋め立て地域に畑がある為に畑の地滑りが起きており、川に畑がずり落ちていっている箇所があり、そちらの復旧が大変だということでした。醤油・味噌をいただいている松合食品さんは、製造所は大きな被害はなかったがスタッフさんが被災しておられ、そちらの手当てが大変ということです。レンコンをいただいている大和自然農研の作本さんのところは家屋が古く土壁が落ち、壊滅状態ということでしたが、レンコンの旬に入り収穫が遅れており、家の手当てよりもレンコンの収穫を優先させてくださっているとのことでした。お茶をいただいているミタカさんのところは大きな被害はなく、製造・出荷は予定通りに出来ているとのことでした。日本の食を支えている九州の中心部の生産地の大地震ですが、生産者さんはなんとか出荷をしようと頑張っておられます。ありがとうございますー改めて、感謝です。

【宇城市街地の様子】

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ドリームグループの自社農場で繁殖牛舎が全壊した菊池農場のあか牛の母・子は上の牛舎に移動できています。ぎゅうぎゅう詰めですが、まあ、なんとかしていくとのこと。給水タンクが被災してPBの牛乳・乳製品製造がストップしていたシリカファームも復旧工事が進み、木曜より牛乳の配達が再開しました。

【全壊した繁殖牛舎から上の肥育牛舎に移動した菊池農場のあか牛】

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ナチュラルナチュラル成城学園駅前店オープン 東京産直クラブ会員受付 熊本地震義捐金募集

ナチュラル/夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

熊本地震で九州の生産者などみなさんが大変な状況の中ですが、4月21日(木)「ナチュラルナチュラル成城学園駅前店」がオープンしました。この2年間は㈱協同が運営する「ナチュラルナチュラル成城店」が成城住宅地の中で営業してきましたが、その成城店を新たに小田急駅前に移転して、㈱ドリームグループが営業を引き継ぎました。新しい店は小田急成城学園駅から30秒のアクセスがいい場所に新築されています。オープンセールはまあまあの入り、成城石井のリサイクルバックを持ったお客様が多数来店されていました。被災地の熊本からもこのオープンに合わせて牛乳、野菜、肉など沢山のこだわりの生産物が送られてきました。改めて、生産者さんに感謝です。

【オープン日始業前の記念写真:左2人目から行者さん(5月ロンドン店へ移動予定)、サダハルさん(ロンドン店統括ダイレクター)、村畑さん(九州出身の鮮魚責任者)、藤平さん(ロンドン店から出向、6月オープンの立川店店長予定、勝原さん(九州→ロンドン→成城店店長)】

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【九州産直クラブ東京センター責任者の小金丸さんが宅配会員の加入受け付けに出動】

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【熊本地震への義捐金も沢山、寄せられていました。】

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【小田急成城学園駅側で案内のちらし配りをするサダハルさん】

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2016熊本地震 九州産直クラブ生産者 菊池農場あか牛繁殖飼育舎崩壊 義捐金カンパ

【地震で崩壊した菊池農場あか牛繁殖飼育舎】f:id:sancyoku:20160416134637j:plain

ナチュラル/夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。

4月14-16日の熊本地方の大地震でナチュラル/夢広場&九州産直クラブの生産者に大きな被害が出ている模様です。

【熊本地震-第1報と義捐金募集のお願い】

■4月14日夜、熊本地方に震度7の地震が発生し、更に16日早朝本震が追っかけて発生しています。16日現在でナチュラル/夢広場&産直クラブ生産者関係での人身負傷は掌握されていませんが、いくつかの被害状況が上がってきています。特に16日早朝の本震の影響は広範囲にわたって被害につながっているようです。

○菊池農場(菊池)-あか牛の繁殖用牛舎(母牛18頭、子牛3頭)が崩壊、母牛2頭が下敷きになり、1頭はすぐに死亡、もう1頭も危ない。残る牛はとりあえず運動場につないでいる。運送状況が整い次第、他の農場に移動させる予定。

○シリカファーム(泗水)-牛乳工場建物屋上の給水タンクがひっくり返り、断水。工場設備は大丈夫の模様だが、冷却等ができずに当面は製造が不可能。復旧のめどはたたない。

○レインボーグループ(宇城)-家屋自体の壁の崩壊や屋根瓦の落下が激しく、避難所で過ごす。道路も崩れており、出荷は困難。

○肥後やまと会(山都町)-道路が寸断されており、出荷は難しいだろう。

○大和自然農研究会(宇城)-家の土塀が壊れ、瓦も全部落下。仏壇・家具も倒れ、家の中はグチャグチャ。昨日は高台に避難した。

○九州有機の里(熊本)-各地の生産者多数との連絡が取れてない。道も寸断されてどこが通じているのかの情報がない。本日分の出荷は不能。

○グリーンファーム熊本(益城)-すごい状況、前日から被害が大きく避難所暮らし。全体の被害状況の確認が取れていない。

○カントリーママ(菊池)-家・製造場は大丈夫だが、道が寸断されて動きがとれない。田舎なのでいつ復旧されるかわからない。

○万菜村(植木)-特に問題なし。植木周辺は大丈夫みたいです。

○産直クラブくまもとセンター-配送センターは大丈夫な様子。伊東、若杉の配送スタッフは避難所に避難。火曜日からの配送がどうなるかを見極めている。

■北海道:興農ファームの本田さんなど多くの全国の関係者の方々からお見舞いの電話・メールをいただいています。地球が起こす自然災害は地球に住んでいる限りそれなりに避けようがありませんが、人がつくりだす災害はなんとしても避けたいものです。熊本の生産者さんからは「近くで再稼働し出した川内原発が怖いですね。」という声が聞かれました。

【義捐金募集のお願い】

■ナチュラル/夢広場&産直クラブでは被害を受けられたグループの生産者さんに向けての義捐金を募集します。賛同いただける方は以下の口座に送金ください。

〇西日本シティ銀行 長住支店 普通預金 846694  株式会社ドリームグループ 代表取締役 吉田 登志夫

〇ゆうちょ銀行  記号17490 番号 58494371 株式会社 ドリームグループ

 

【16日朝の九州産直クラブ・熊本地震対策会議の様子 メンバーは左から統括:吉村、農産担当:藤井、企画責任者:井上、配送責任者:富田、組織:平田、後ろのマスクは物流責任者:池田】

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