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九州産直クラブ 社長のblog

九州産直クラブ社長 吉田登志夫の公式ブログです。九州産直クラブの商品や生産者、九州の野菜、肉、魚などの内容や、イギリスのオーガニック市場、フェアトレードなど、様々な情報をお届けします。

ニューヨークとブリスベンのオーガニック事情視察

オーガニック認証取得食材が沢山並んでいました。f:id:sancyoku:20151006074219j:plain

NYのホールフーズはBEST、BETTER、GOODのマークの3者配置。

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オーガニックハウス夢広場&九州産直クラブ社長の吉田登志夫です。海外出張などでちょっと長くブログ更新を休んでいました。

9月は次期店舗展開の方向性を模索しに、夢広場店役員3人はニューヨークへ、僕はブリスベンに行ってきました。昨年の店舗事業は4月消費増税の影響も受け赤字でした。そのなか中で考えたことは「僕たちのつくった店舗の狭さ」でした。それは単に店や商品のつくり方の話しだけでなく、「僕たちの器量の狭さ」だと思うようになりました。「自分が納得したものを売る」ということを軸に仕事を進める中で、相手のことが見えなくなってしまっている自分たちがあるようです。「いいものを売る、一番素晴らしい商品を売る、完全無欠な商品をうる」ということで事業を進めて来ましたが、それが「自己のプライドや満足の世界」に落ち入んでしまっているのではないか?みたいな疑問が出てきて、もう一度、自分たちのやり方を見直そうとニューヨークには店舗主要3役員が出かけました。NYの報告で僕が気に入ったのはBEST、BETTER、GOODマークの3者商品配置。BESTは有機食材だけど値段はそれなりにする。GOODは完全無欠のオーガニックではないけど、農薬や添加物はそれなりに抑えてあり、買いやすい価格。家計的にどれをBESTで揃え、どれをGOODで選択購入するかは、人それぞれ事情がある。3店長の案内役をつとめてくれたNY在住の僕の末娘のひなこさんは、まだ学生の身なのでほとんどGOOD購買者。「食材には気を使ってホールフーズ店で買いたい」、そんな貧乏学生でも入って買える品物があるということはとても大切なことだと思いました。翻って、うちの夢広場店はそんなひなこさん達をはっきり「拒否」しています。せっかく、店に入ってきていただいても「買うものがない」ということですぐに出られてしまう店になっています。これからは、いかに店周辺地域の人々に喜んでいただける品ぞろえにしていくかは、とても大切なポイントだと思います。

僕が見てきたブリスベン(オーストラリア)でショックだったことは「食材のネット購入」。働いているお母さんが普通にイオンみたいな大きなスーパーからネットで日常生活食材を取り寄せていました。「牛乳・卵・野菜などの生活食材はネット通販には合わない」と総括しようとしていた自分でしたが、「いや、待てよ。これは?どうしよう?」と立ち止まってしまいました。ただ、1週間単位の生活と購買サイクルは、どうも保たれているようで「毎週日曜に注文して、水曜夜に配達に来てもらう」という働くお母さんが多いようです。

このところ、1960-70年代に台頭した新左翼運動とそれに系する消費者共同購入運動・有機農業運動が、「なんとなく排外的な(エリート的な)」日本のオーガニック市場をつくってしまったのではないかな?などと考えています。