九州産直クラブ 社長のblog

九州産直クラブ社長 吉田登志夫の公式ブログです。九州産直クラブの商品や生産者、九州の野菜、肉、魚などの内容や、イギリスのオーガニック市場、フェアトレードなど、様々な情報をお届けします。

あか牛の出荷

ドリームグループ (オーガニック九州産直クラブ&ナチュラナチュラル夢広場)代表の吉田登志夫です。

毎月の末の水曜日はあか牛の出荷です。

菊池農場から人吉のゼンカイミート(全国開拓農協の屠場)までダンプカーに牛を乗せて走ります。通常の屠場では内臓(ホルモン)は屠場の取り分となるしきたりですが、このゼンカイミートではホルモンを引き取って加工製品にして、再度産直クラブに渡してくれます。

産直クラブの牛は、牛本来の餌である牧草や稲藁、河川敷の草などの素飼料を沢山食べさせた自然に最も近い健康な牛です。今回出荷した牛はまあまあの大きさで、枝肉重で390キロでした。慣行肥育の牛は穀物飼料を沢山食べさせており、450キロくらいは優にありますが、菊池農場の牛はサシ(脂身)が入ってなく、牛肉本来の味わいがします。屠場で別れますが、ただただ「感謝」の想いです。

 

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「ありがとう」と別れ

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屠場の係員の方に引かれていきます。

 

11.1 パレスチナ ヒップホップコンサート大盛況

ドリームグループ (オーガニック九州産直クラブ&ナチュラナチュラル夢広場&ロンドンナチュラルグループ)代表の吉田登志夫です。

パレスチナからオリーブオイルをフェアトレードで輸入しているジェイネット主催の国際連帯コンサートは大盛況でした。

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会場のアーリービリーバーズ

日本ヒップホップ界のレジェンド:Kダブシャインのステージ。

かぶりつきで踊ってるのは産直クラブの池田さんとお嬢さん、

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 初めてのヒップホップで盛り上がっているドリームグループ事務所スタッフたち

 

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ガザから来たラッパーも高いレベルのヒップホップを見せてくれた

 

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フリーパレスチナのコールでラスト、

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MCガザ、Kダブシャイン、DELIの共演

 

ナチュラルナチュラル 夢広場マリナ店15周年

ドリームグループ (九州産直クラブ/ナチュラナチュラル夢広場&ロンドンナチュラナチュラル)代表の吉田登志夫です。

この秋はナチュラナチュラル夢広場マリナ店の開店15周年です、10月25.26.27日に記念セールがありました。

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マリナ店は九州産直クラブをスタートさせて2年後にオープンさせました。当初はなかなかお客さんに認知してもらえずに苦労しましたが、3年過ぎたあたりから売上が上がり始め、今では産直クラブの看板店となっています。長丘店と同様に早朝に博多魚市場で揚がった天然魚が評判で、お客様は来店されると最初に魚売り場を覗かれます。ここの魚大将は大田さん、大声で威勢が良く、常連さんから信頼されています。
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マリナ店は福岡市のランドマーク・ヤフードームの側のマリナ通り沿いにあり、ソフトバンクホークスの選手の奥さん達が沢山、利用してくれています。産直クラブにも加入されていて、配送担当は「**選手の奥さんは沢山注文してくれるぞ」などと話をしています。ホークスの選手の奥さん達が店や宅配を利用してくれるのは、工藤監督の奥さんからの伝統です。マリナ店ができる前は、長丘店に工藤監督の奥さんが選手の奥さん達をよく引き連れてきてくださっていました。「選手は体が資本、身体は食べ物でつくられるので良い産直の物をたべさせなくちゃ!」と言っておられました。


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マリナ店は福岡市の西部に位置しており、周船寺や糸島の生産者さんが直接農産物やパンなどを運び込んでくれます。とくに唐津の麻生さんみのり農場の卵は開店当初からのベストセラーです。

 

11.1 パレスチナ国際連帯フェスin福岡

ドリームグループ (九州産直クラブ/ナチュラナチュラル夢広場&ロンドンナチュラナチュラル)代表の吉田登志夫です。

世界各国の生産者とフェアトレード交易を行なっているグループの貿易部門会社ジェイネットが、11月1日(金)に福岡市天神・親富孝通りの有名なクラブにパレスチナガザ地区の「MC GAZA」をリーダーとするラッパーグループ3人を招いてヒップホップの音楽イベントを開催します。日本側の出演者は「Kダブ シャイン」という日本ヒップホップ界のレジェンドと言われるラッパーと「DELI」という社会派ラッパーです。DELIさんは原発放射能問題に取り組む千葉・松戸市市会議員でもあります。

ドリームグループの貿易部門を担当しているジェイネットはパレスチナ農民を応援しようとこの15年に渡ってパレスチナオリーブオイルとオリーブ石鹸をパレスチナから輸入し、年間約3千本を産直クラブや夢広場/ナチュラナチュラル店舗で販売していますが、そのつながりでパレスチナの事をもっと若い世代にも知ってもらおうと音楽交流イベントを企画しました。

ラップはリズミカルな演説、ストリートの言葉を組み込んだ歌唱法で、ヒップホップはそのリズム、セリフを同じ調子で繰り返すリズミカルな音楽の事です。パレスチナは1947年以来アラブ・パレスチナ地域に覆いかぶさるようして作られた「イスラエルと言われる人工国家」の下敷きになっており、70年以上も土地と生活を「イスラエル」に占領され続けています。圧倒的な軍事力で押さえつけられ、壁の中に封じ込められている兵器を持たないパレスチナの若者達は、ラップ(音楽)を武器にして毎日不屈に闘い続けています。

2000年パレスチナ西岸地区の田舎からネットで呟くヒップホップの覆面歌手ドン・ジュアンが登場しました。占領下の生活の死活的な困難さ、イスラエルに対して溜まっている政治的な鬱屈を全部ラップで歌います。そのラップがまず、チュニスに飛び火し、そこで似たようなラップシンガーが出てきて反独裁のヒップホップを歌い上げました。それが更にカイロに飛び火して膨大なヒップホップの高揚を作り出し、シリアやリビア民主化を求める動きにも広がりましたーこれが「アラブの春」でした。連なる政変では、歌や詩やグラフィティなどのアートが座り込みやデモの現場から自然発生的に登場し、それがラップを通じて拡散していきます。若年層の失業率は高く、政情不安や古い価値観との軋轢など、さまざまな生きづらさを抱えた若者たちにとって、高価な機材や演奏技術を必要とせず、路上でもインターネット上でも発表の場が見つかるHIPHOPは、自分たちが連帯し、声を社会に届ける格好のツール(道具)となりました。今、香港で自立を求める若者たちの「覆面デモ」もこの流れの続きにあり、今回福岡にやってくるラッパーのMC GAZAはその流れの真ん中に立ち、世界にラップを発信しています。

私が初めてパレスチナにボランティアとして入ったのは今から約40年前でした。奪われた土地を取り返そうと闘い続けるパレスチナの老若男女に心を打たれ、エルサレムベツレヘム・ナザレなどの土地を走りまわりました。その頃は、「当然、世界は良い方向に動くはずである」と未来を信じていました。しかし、事態は全く好転せずに、1982年にはベイルートパレスチナ難民キャンプで3000人もの非戦闘員が殺された「サブラ・シャティーラの虐殺」の現場に私は遭遇してしまい、以降もパレスチナ人の受難は続き、私のパレスチナ通いも続いています。

このイベントは「福島―沖縄―パレスチナ  壁を越えよう」とのサブタイトルをもち、福島・郡山と沖縄・辺野古でも同様の音楽イベントが開催されます。昔、「親不孝通り」をフラフラと彷徨った経験がおありの方もおられるかと思います。「ヒップホップって何?」と不思議がられる方もおられるかと思います。でも、ちょっと覗いてみようかなと思われたら、勇気を出していらしてください。きっと未知の世界が楽しめます。

そうそう、お子さんやお孫さんでラップに興味を持ってそうな方がおられたら「Kダブ シャインって知ってる?」と聞いてみてください。必ず「えーっつ、凄い、そんな有名なラッパーが来るんだ。見に行きたい」という反応が返ってきますよ。

見てみたいと思われた方は当日受付で産直クラブブログを見たと言ってください。前売り価格三千円で入場いただきます。

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ヒップホップは壁を越える

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KダブシャインとDELIも共演

 

那珂川キッチン 就労支援センターからの視察

ドリームグループ (九州産直クラブ/ナチュラナチュラル夢広場&ロンドンナチュラナチュラル)代表の吉田登志夫です。

ドリームグループは自然で安全な食べ物の生産・加工・流通を自分たち自身の手でつくっていこうとする運動と事業のネットワークです。そのグループ内の手づくり惣菜部門に那珂川キッチンがありますが、9月20日に福岡市内にある障がい者就労支援センターの就労現場責任者の方が5人で視察に来られました。視察の目的は、那珂川キッチンの仕事が障がい者の皆さんの労働に適しているかどうかの可能性を探るというものです。那珂川キッチンはこれから「無添加おせち」の製造の季節に入り、沢山の人手が必要となります。普段でも製造現場は慢性的な人手不足です。工場では、安定した働き手があるととても助かります。一方、障がい者就労支援の現場では、障がい者が生き生きと働ける仕事場を求めています。今回の視察で、那珂川キッチンと就労センターが上手くマッチングされていけばと願います。

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那珂川キッチンは油山の麓にあり、ミネラルを多く含む地下原水がおいしいと周辺には多くの市民が水汲みに集まります。

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障がい者就労支援現場の責任者の方々

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キッチンの作業手順をしっかりと見ていただきました。

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那珂川キッチンでは化学調味料など無添加の美味しい手作り惣菜が調理されています。