九州産直クラブ 社長のblog

九州産直クラブ社長 吉田登志夫の公式ブログです。九州産直クラブの商品や生産者、九州の野菜、肉、魚などの内容や、イギリスのオーガニック市場、フェアトレードなど、様々な情報をお届けします。

ビマとバガスと花火大会

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ドリームグループ(natural natural/夢広場&九州産直クラブ)社長の吉田登志夫です。

ビマとバガスが「花火大会に行きたい」と言ったので、8月1日仕事が終わってから大濠花火大会に行きました。さすがに大濠公園の雑踏の中に座る勇気はなかったので近くの小さなレストランを予約して、飲みながら見ました。

<左がバガス、右がビマ>

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ビマとバガスはドリームグループの自社惣菜製造工場:那珂川キッチンのインドネシアからの研修生、3年の任期がこの12月で終了となります。来たときはビマは18歳・バガスは20歳で、今は約10名ほどの調理製造スタッフの中でも最も頼りになるスタッフに成長しました。でも、研修生任期は3年で延長はききません。2人とも「日本でもっと仕事がしたい」と言ってますが、国家・出入国管理の壁があり、来年1月には帰国となります。超高齢(少子)社会に突入した日本は、インドネシアなどの若い労働力の助けを借りずには社会が維持できない構造になってきています。北欧や(うちの店舗と鍼灸クリニックがある)英国などは労働力の枯渇の事実を正面から見つめて、フィリピンをはじめとするアジア・アフリカ・南アメリカなど「若い労働力に余裕がある国」から「労働者」としてリスペクト(尊敬)して青年たちを迎えています。日本政府も渡来する若い労働者に対しては、「研修生」などと実態とは沿わない呼び方や縛り方はやめて、日本社会で働いている普通の人達と同じ労働条件できちんとした「労働者」として働いてもらう環境を整備する必要があります。日本は、大きくなるはずもない経済(成長)をおっかけるのではなく、生産・労働・消費がリーゾナブル(適正)な形でつくられる公正な落ち着いた社会を目指すべきでしょう。

食事が終わって花火をベランダで見ている時、ビマとバガスはもってきたピーナツやポテトチップスを同じエリアに立っている知らない子どもたちや母親、おばあさんなどに「どうぞ」と配って、一緒に食べようとしていました。すすめられた人は一瞬、とまどいながらも「ありがとう」と受け取っていました。彼らのこの行為にハッとさせられました。どこかで置き忘れてきてしまったこと・・・・、